中国新聞LEADERS倶楽部
2017年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

再生医療分野の事業拡大図る

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代表取締役社長 藤代 祥之 (ふじしろ よしゆき)

―2018年2月期連結決算は過去最高の売上高になる見込みです。

連結売上高予想は昨年比89.5%増の468億8700万円です。半導体の利用はパソコンやその周辺機器、スマートフォンやタブレットだけでなく、家電、自動車、通信機器にも広がっており、半導体関連の製造装置の受注が増えています。昨年前半には韓国の関係会社を通じて、有機ELディスプレー製造装置の総額200億円を超える大量受注がありました。半導体や有機ELの活況はしばらく続くと見込んでいます。

―市場開拓に注力するライフサイエンス分野の状況は。

バイオ機器の開発販売を手掛ける関連会社アイエス・テクノロジー・ジャパン(茨城県つくば市)をローツェライフサイエンスに社名変更しました。

まずは社名を知ってもらうことから始めようと、昨年10月に再生医療分野向けの展示会に細胞培養装置を出展し、セミナーも開催しました。同社には細胞分野の専門家もスタッフに加わり、今後に期待しています。

細胞培養の分野でiPS細胞の実用化に向けて貢献する一方、当社ベトナム工場での量産によるコストダウンや世界的な販売ネットワークなど、ローツェグループの強みを生かした事業拡大を図ります。

―人材育成に力を入れています。

当社グループはグローバルな事業展開を進めており、世界を相手にしてビジネスに取り組める、積極性のある人材を広く集めています。

昨年から新入社員と中途採用社員に対し、ベトナム工場での研修を始めました。現地では事務系社員も製造の仕事を経験します。全社員がものづくりの現場を理解した上で、グローバル企業で働いていることを自覚し、仕事に生かしてもらいます。

―今後の設備投資は。

ベトナムの第4工場が昨年8月に稼働し始めました。さらなる需要拡大に対応するため、今年2月に第5工場、4月に第6工場を着工する予定です。19年1月から順次稼働させていきます。第4工場と第5工場はクリーンルームを備えており、床面積は従来の約3.2倍と広くしました。これまで外注していた部品加工の一部を内製化できるよう日々努力を重ね、技術の研さんにも取り組んでいきます。

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ベトナム第5、第6工場の完成予想図
概要
社名ローツェ株式会社
所在地〒720-2104
福山市神辺町道上1588-2
Tel 084(960)0001
設立1985年3月
事業内容電子機器、半導体・液晶ガラス基板製造用搬送装置等自動化装置及びライフサイエンス関連製品の開発設計・製造・販売
資本金9億8200万円
売上高247億3800万円(2017年2月期)
従業員数1125人(2017年2月現在)
支社・支店・工場九州工場、神奈川FAセンター
関連会社国内(茨城県つくば市)
海外(アメリカ、ベトナム、台湾、韓国、シンガポール、中国)
ホームページhttp://www.rorze.com/