中国新聞LEADERS倶楽部
2017年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

職員の意欲高める新評価制度

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理事長 石田 晃司 (いしだ こうじ)

―介護業界の人材不足にどのように対応していますか。

施設利用者に対する顧客サービスの向上は、企業として最優先させるべきですが、それと同様に職員の満足度を上げることも、人材確保の観点から重要です。報酬基準は国によって定められており、賃金の引き上げは難しい現状です。これまでは欧米型経営で能力重視の評価をしてきました。2017年度からは日本型経営の良い面を復活させ、退職金に一部反映させるなど、待遇改善に取り組んでいます。

―新しい評価制度を始めました。

日・祝日の出勤や夜勤、デイサービスの送迎などの業務に対してポイントを与え、かかる負担を評価します。ポイントはスマートフォンやパソコンで確認することができます。貢献度によって表彰し、賞与にも換算しています。取得ポイントの順位を50位まで出して、職員のモチベーションを高め、やりがいを生み出したいと考えています。17年4月からスタートした制度が浸透し、離職者の減少に少しでもつながればと期待しています。

―外国人も積極的に採用しています。

17年2月には、日系フィリピン人が3人入りました。仕事に対して大変意欲的で、日本人職員にも刺激になっています。さらに18年からは、カンボジアからの技能実習生の受け入れを予定しています。5年程度日本で働いて、帰国した後も介護職員として活躍してもらえるよう教育に力を入れていきます。外国人の数を次第に増やし、最大25人を目指しています。

―働く環境の改善策として、IT化の重要性を指摘しています。

情報通信技術(ICT)の活用による介護業務の省力化を、ここ数年検討しています。現在、職員の大きな負担になっているのが日々の介護記録です。例えば、施設内のカメラと、職員が身に着ける録画機能付き眼鏡で、介護業務の全てを音声と画像に収めます。その中から必要な記録のみを取り出す技術はすでにあるはずです。これらの記録方式を行政監査で認めてもらえば、かなりの省力化につながります。人材は企業の根幹です。働きやすい職場環境を整えるために、何でも挑戦したいと思っています。

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スマートフォンやパソコンで確認できるポイント
概要
法人名社会福祉法人FIG福祉会
所在地〒735-0014
広島県安芸郡府中町柳ケ丘20-2
Tel 082(508)0222
設立1991年3月
事業内容社会福祉事業、介護事業、保育事業
従業員数400人(2017年10月現在、グループ全体)
関連会社学校法人府中石田学院、(株)チェリーゴードケア、(株)チェリーゴードサービス
ホームページhttp://www.fig-g.jp