中国新聞LEADERS倶楽部
2017年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

耐熱•耐寒容器で新市場を開拓

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代表取締役社長 佐藤 守正 (さとう もりまさ)

―関東エコペット工場(茨城県八千代町)が昨秋、稼働を始めました。

関東エコペット工場では、使用済みペットボトルを原料に透明容器の生産を行います。ペットボトルのリサイクルから透明容器の成形までを一つの建屋で一貫生産する、国内初の工場です。また、リサイクルの工程は、一般の方にもご見学いただけます。同工場だけでペレットの生産能力は年間2万トン。他の2工場と合わせて、年間5万トンを生産する原料メーカーとなります。

―電子レンジ対応など機能性に優れた容器の提案に努めています。

レンジマーケットは年々拡大しており、特に電子レンジで温められる「マルチFP容器」は、スープや鍋、味付けした生肉や魚を使った商品にご利用いただき、安全安心でおいしい商品をご提供できると好評です。また、ペットボトルを再生した「エコAPET容器」は青果売り場でもご利用が広がっています。積み重ねやすい形状やしっかりと閉まるふた付きの容器も、「店舗の作業性が改善できる」と人気です。今後は冷凍食品のための容器開発に向けた研究を進めます。食品メーカーとも連携し、新商品に合った容器を採用してもらう機会を増やしていきます。

―物流の仕組みを工夫しているため、供給やコスト抑制につながっています。

生産から納品、使用済みトレー回収の物流において、効率的に最短の移動距離でこなせるよう計画的に配車しています。また、容器を袋単位で出荷するピッキングの現場では、「音声ピッキングシステム」を採用しています。従業員はヘッドホン付きの端末を着け、自動音声で指示を受けながら作業をしています。リスト表などを持たず両手が使えるので効率化が進み、ミスも減りました。

―今後の戦略は。

製造・物流現場での自動化・省人化に向け、引き続き設備投資に力を入れます。容器の成形ラインの設備を更新すると、生産効率が1割以上アップします。毎年15〜20億円程度のスクラップアンドビルドを継続したいと考えています。物流部門では、工場内でのフォークリフトによる搬送を自動化するシステムを検討しています。これからも創造と革新に果敢にチャレンジし、自社だけでなく地域の発展に貢献します。

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関東エコペット工場
概要
社名株式会社エフピコ
本社福山本社
 〒721-8607
 福山市曙町1-13-15
 Tel 084(953)1145
東京本社
 〒163-6036
 東京都新宿区西新宿6-8-1新宿オークタワー(総合受付36階)
 Tel 03(5320)0717
設立1962年7月
事業内容ポリスチレンペーパーおよびその他合成樹脂簡易食品容器の製造及び販売、並びに関連包装資材等の販売
資本金131億5062万円
売上高1728億5800万円(2017年3月期)
従業員数単体807人 連結4513人(2017年3月現在)
支社・支店・工場大阪支店、営業所9、総合研究所、工場17、リサイクル3、選別・減容10、物流22
関連会社エフピコ商事(株)、エフピコチューパ(株)、エフピコインターパック(株)ほか28社
ホームページhttp://www.fpco.jp