中国新聞LEADERS倶楽部
2017年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

新作続々 ビール市場に活気を

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中四国統括本部長 平岡 敬規 (ひらおか たかのり)

―2017年夏、4年ぶりにフルリニューアルしたビール「新・一番搾り」を発売しました。

麦汁をろ過する温度を下げて雑味や渋味を減らす新たな製法で、ビール本来の麦芽の旨みを際立たせました。広島市内でも「おいしい!」体験会イベントや、サンプリングを実施してPRしています。切り替えがほぼ終了した9月はビール全体で16年同月比21%増と伸長しました。

―一番搾りシリーズは人気です。

昨年は広島を象徴する広島東洋カープや宮島の「赤」をイメージしてカラメル麦芽で赤い色味をつけた地域限定の「一番搾り 広島に乾杯」も、カープの勢いとともに売り上げを伸ばしました。また一番搾りと同じ製法を用いたノンアルコール・ビールテイスト飲料「零ICHI(ゼロイチ)」も4月に発売し堅調です。

―新ジャンル市場でもヒットを飛ばしました。

昨年4月に新ジャンルの主力ブランド「のどごし」シリーズに、麦芽と大麦、大麦スピリッツを原料にした"麦100%"の「のどごしスペシャルタイム」を投入し好調です。9月にはプリン体、糖質ゼロでヘルシーなだけでなく、人工甘味料ゼロで満足できる飲み応えを実現した「のどごしZERO」も加えました。発売から1カ月余りで年間販売予定数の約5割にあたる3千万本を突破。今後もブランド強化と新ジャンル市場の活性化を目指します。

―近年力を入れているクラフトビールはどう展開しますか。

ビールの新しい楽しみ方を提案する「Tap Marché(タップ・マルシェ)」を、18年は中四国の全エリアで展開し、個性豊かなクラフトビールを気軽に楽しめる機会を増やします。1台で4種類のクラフトビールを提供できるディスペンサーは当社が独自に開発したもので、先行した首都圏エリアでは設置店舗が約1千店に上りました。

中四国統括本部を2月に、広島県安芸郡府中町から広島市中区八丁堀に移転します。繁華街に近いので、さらにスピーディーな営業活動に取り組んでいきます。広島はキリンビールのラベルをデザインしたといわれている漆工芸家・六角紫水さんの出身地であり、当社が1938年に広島工場を操業した有縁の地。今後も地域を盛り上げていきます。

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フルリニューアルしたビール「新・一番搾り」
概要
社名キリンビール株式会社
本社所在地〒164-0001
東京都中野区中野4-10-2 中野セントラルパークサウス
Tel 03(6837)7002(代表)
設立2007年7月
事業内容酒類の製造、営業、販売
資本金300億円
売上高2兆750億7000万円
(2016年12月期キリンホールディングス連結業績)
従業員数5205人(2017年1月現在)
支社・支店・工場本社、営業拠点46、工場9、研究所ほか2
関連会社キリンホールディングス(株)、キリン(株)、キリンビバレッジ(株)、メルシャン(株)、(株)永昌源ほか
ホームページhttp://www.kirin.co.jp/