中国新聞LEADERS倶楽部
2017年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

地域をリードする人材の育成

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理事長・学長 中村 健一 (なかむら けんいち)

―開学から13年。現在の教育目標を教えてください。

2017年、「課題探究型地域創生人材」の育成をこれからの教育目標としました。本学は、05年の開学以来「地域に根ざした、県民から信頼される大学」を基本理念に掲げ、教育・研究・地域貢献に取り組んできました。その成果として、文部科学省の科学研究費助成事業採択件数は、この11年間、中四国九州の27公立大学の中でトップを維持しています。授業満足度も16年度は約91%と高い値となっています。勉学に対する真面目な姿勢や基礎学力など、本学の学生の「愚直力」は高く評価されています。地域のリーダーとして、これからの社会で活躍するためには、愚直力に加え、自ら課題を見いだして主体的に課題解決に取り組む実践力と志が不可欠です。

―力を入れている取り組みは。

14年度に文部科学省の大学教育再生加速プログラムで、アクティブ・ラーニングのモデル大学の一つに選ばれました。主体的に学ぶ姿勢を身に付けさせるため、対話型授業、反転授業などを実践しています。包括協定先自治体と本学の教員が取り組むプロジェクトにも、学生が携わっています。17年度は広島駅南口界隈の魅力向上のため猿猴橋の朝市活性化策の研究などに参加しました。学生にとって、問題解決に主体的に取り組む姿勢を身につけ、研究方法を実践的に学ぶ機会となっています。

―留学や学内の国際化にも積極的です。

海外の30大学と交流協定を結び、17年度は3月までに約140人が渡航予定です。17年度に在籍した留学生は現在までに110人に上ります。学内を異文化交流の場として、国際的な感性を養っています。

―地域創生の中心としての役割を担っています。

16年に開設した経営専門職大学院(MBA)の教育手法を活用し、昨年夏から、三原市で地域活性化のリーダーを育成する「浮城塾」を運営。27人が受講しています。また宮島の文化史的研究など、地域貢献度が高い研究を「学長プロジェクト研究」として推進しています。広島県内の自治体などから地域課題を募り、本学の教員がその解決策を探る「地域課題解決研究」では、今までに150件以上の課題解決に取り組みました。

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アクティブ・ラーニング実践科目「地域情報発信論」授業風景
概要
学校名県立広島大学
本部所在地〒734-8558
広島市南区宇品東1丁目1-71
Tel 082(251)5178(代表)
キャンパス本部・広島キャンパス(広島市)、庄原キャンパス(庄原市)、
三原キャンパス(三原市)
設立開学:2005年4月、法人化:2007年4月
大学院総合学術研究科
  • 修士:人間文化学専攻、情報マネジメント専攻、保健福祉学専攻
  • 博士前期・後期:生命システム科学専攻
経営専門職大学院(MBA)経営管理研究科
  • ビジネス・リーダーシップ専攻
学部・学科
  • 人間文化学部:国際文化学科、健康科学科
  • 経営情報学部:経営学科、経営情報学科
  • 生命環境学部:生命科学科、環境科学科
  • 保健福祉学部:看護学科、理学療法学科、作業療法学科、コミュニケーション障害学科、人間福祉学科
専攻科助産学専攻科
附属施設総合教育センター、学術情報センター、国際交流センター、地域連携センター、宮島学センター、生命環境学部付属フィールド科学教育研究センター、保健福祉学部付属診療センター
ホームページhttp://www.pu-hiroshima.ac.jp/