中国新聞LEADERS倶楽部
2017年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

コメの消費•生産 時代捉え推進

photo
代表 佐竹 利子 (さたけ としこ)

―研究開発を大切にする長い歴史があります。

今年で創業122年を迎えますが、歴史に安住してはいられません。歴代経営者や先達が築いた伝統や功績を大切にしながらも創業22年の若い企業だと思い、改革と挑戦を続けています。先入観や固定観念を捨て、新たな発想を生み出す意識改革が常に必要だと考えています。

―コメの消費量が減っています。

確かに1962年をピークに減少傾向が続いていますが、ある調査によると20年前と現在でコメが好きと答えた割合は約95%と変化していません。コメが嫌いだから食べないのではなく、食の多様化のほかに「手間がかかる調理を敬遠」「少子高齢化」「糖質ダイエットの風潮」などが最近の傾向として挙げられます。これらは、簡単に調理でき、おいしく、体に良いご飯が求められているということであり、当社のパックご飯「GABA楽メシ」の商品性と合致します。消費者の心理を反映した商品づくりをさらに進めます。

生産者側に目を向けると、農家の減少、高齢化が進む一方、大規模化や集約化が進んでおり、乾燥機なども大型・高級機種の販売が好調です。さらに、IoT(モノのインターネット)を活用した生産管理にも取り組んでおり、市場の開拓余地はあります。海外では人口増や経済力向上などでコメの生産、消費が伸びており、ビジネス機会は拡大しています。

―東広島市で進める豊栄プロジェクトはいかがですか。

昨年5月にレストラン機能を備えた交流情報発信拠点「豊栄くらす」がオープンし、見える形でスタートしました。併せて、豊栄町で体験・体感を軸としたイベントを随時開き、少しずつですが町の魅力発信につなげています。町内にある関連会社、佐竹鉄工はバイオマス発電の試験プラントを建設中で、将来の地域バイオマス活用を目指しています。

―働き方改革も進めています。

年初の基本方針に「会社を取り巻くすべての人々を幸せにする」を掲げています。実現に向け、まず社員とその家族が幸せで、仕事と家庭の両立を健康的に図ることが必要だと考えています。より一層の改革と挑戦で健康経営を積極的に進め、働きやすく、有意義な休日を過ごせる環境の整備に努めます。

photo
クリスタルビル(広島本社ビル)
概要
社名株式会社サタケ
所在地〒739-8602
東広島市西条西本町2-30
Tel 082(420)0001(大代表)
設立1939年12月(創業1896年3月)
事業内容食品産業総合機械及び食品の製造販売
資本金2億8000万円
売上高481億円(2017年2月期・グループ連結)
従業員数2700人(2017年5月現在・グループ計)
支社・支店・工場国内16営業所、3工場、海外12カ国に生産・販売拠点
関連会社国内10、海外12のグループ会社
ホームページhttp://www.satake-japan.co.jp