中国新聞LEADERS倶楽部
2017年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

金属やプラ 素材生かし新製品

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代表取締役社長 山本 浩 (やまもと ひろし)

―2017年、広島メタル&マシナリーを傘下に収めました。

呉市に生産拠点のある金属・機械メーカーの広島メタル&マシナリー(HMM、東京)を17年9月に、関連会社化しました。製造や物流、新事業の創出など幅広い分野で連携します。鉄を扱う企業同士ですが、製品の分野は全く異なります。当社は側溝などを覆う蓋(ふた)のグレーチングや熱交換器などが柱。一方、HMMは特殊鋼と鋳鋼、化学機械などが主流です。当社のグループ企業には塗装やメッキ、機械製造、自動車リース、保険などもあり、さまざまな相乗効果が生まれると考えています。異分野融合による技術革新も期待しています。雇用などの地域貢献にもつなげたいですね。

―素材の特長を生かした製品を開発しています。

防災や減災、社会インフラの老朽化対策などに、軽量で強靱(きょうじん)な材料の繊維強化プラスチック(FRP)を使った製品を提供しています。例えば、16年度のグッドデザイン賞を受賞したのり面補強用の「グリーンパネル」は、従来のコンクリート製より圧倒的に軽いため、急斜面でも大型機械を使わずに手作業で設置でき、工期も約半分に短縮します。このほか、橋の側溝用の蓋などもFRPは鉄製に比べて、軽くて強度も高く、メンテナンスしやすいと好評です。

―成長の源泉は。

メーカーの生命線は開発力です。月に1回、社内で新製品発表会を実施しています。お客さまのニーズに応える中で蓄積したグレーチングの製造技術やノウハウは他社との差別化はもとより、熱交換器や土木建築などの新分野にもつながりました。製品だけでなく生産設備を自社開発しているのも強み。柔軟な発想でチャレンジすることを奨励して人材を育成しながら、企業としての成長を生み出しています。

―創業以来66年にわたって黒字経営が続いています。

トップシェアであるグレーチングは多品種、少量、短納期の代表格のような製品です。一歩一歩、実績を積み重ねてきました。熱交換器やのり面補強材なども、第2、第3の柱として大きな力に育ちつつあります。HMMが加わって初めて迎える年。グループ一丸となって新たなスタートを切ります。

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のり面補強用の「グリーンパネル」
概要
社名株式会社ダイクレ
本社所在地〒737-8513
呉市築地町1-24
Tel 0823(21)1331
設立1951年5月
事業内容金属製品製造販売
  • グレーチング
  • 熱交換器、フィンチューブ
  • グリーンパネルなど
資本金4億6000万円
売上高191億7500万円(2017年3月期)
従業員数450人(2017年7月現在)
支社・支店・工場支店/東京、大阪、中国、九州
営業所/北海道、東北、中部、北陸、四国、鹿児島
工場/呉、川尻、広島、安浦、千葉など
関連会社16社
ホームページhttp://www.daikure.co.jp