中国新聞LEADERS倶楽部
2017年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

品質•安全•環境 事業支える柱

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代表取締役社長 神津 直 (こうづ なおし)

―社長に就任し、5カ月が経過しました。

昨年、創立70周年の節目を迎えたのを機に世代交代しました。戦後、旧陸海軍の弾薬処理からスタートした当社は、防衛省に納める火工品や産業用の火薬の製造などを通して成長。蓄積した技術を生かし、化学製品、医療、航空宇宙などの分野にも事業を拡大してきました。技術開発力を強化しながら、30年後の100周年や、その先を見据えた事業運営を行いたいと考えています。

―経営面で注力していることは。

仕事と生活の両立が社会の課題となる中で、働き方改革による生産性の向上を目指しています。製造現場の状況に応じて勤務時間をずらすシフト勤務や定時帰宅日を導入。フレックス勤務を拡大するなど、きめ細かい勤務体制を整備しました。業務の自動化を進めるとともに、担当者が休んでも仕事が滞らないよう、業務プロセスの情報共有も進めています。残業時間がゼロになった部署があるなど、効果は少しずつ表れています。

―事業を展開する上で何を大切にしていますか。

「品質」「安全」「環境」は当社の事業を支える柱。品質管理に優れた企業に贈られる「デミング賞」を50年前に中国地方で初めて受賞して以来、現場での改善を重視するQCサークル活動の活性化やリーダーの育成に努めてきました。15年前からは、地域と共存共栄を図るため環境保全や保安防災をはじめとする7項目に目標数値を定め、責任を持って達成を目指すレスポンシブル・ケア(RC)活動を展開。その結果、江田島工場では二酸化炭素(CO2)排出量を15年間で35%削減できました。成果については毎年、報告書を作成し、公表しています。

―事業の多角化も進めています。

広島産のカキ殻を有効利用した「カルシウムイオン水」は、野菜や果物の肥料として高い評価を得ており、食品や入浴剤などへも活用されています。医薬品では狭心症治療薬などを製造。着手して40年目を迎えた宇宙ロケット用火工品の分野も順調です。H2Aロケットには、信号制御用火工品など当社製品が300個以上搭載されています。さらに今年は新しい分野への挑戦も検討しています。

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RC活動の一環 江田島工場のオリーブの木
概要
社名中国化薬株式会社
本社所在地〒737-8507
呉市天応塩谷町1-6
Tel 0823(38)1111
設立1947年3月
事業内容防衛用火工品、産業用火薬品、工業薬品、医薬品の製造・販売
医薬品ドリンク、清涼飲料水の販売
資本金2億9700万円
売上高99億円(2017年4月期)
従業員数460人(2017年8月現在)
支社・支店・工場東京支店、大阪営業所、江田島工場、吉井工場(群馬県)
関連会社(株)カコー、中化テック(株)、四国アンホ(株)
ホームページhttp://www.chugokukayaku.co.jp