中国新聞LEADERS倶楽部
2017年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

喜ばれる菓子を 全社挙げ開発

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代表取締役社長 大谷 博国 (おおたに ひろくに)

―新商品が誕生しました。

平清盛生誕900年を記念した新商品「平家物語」を1日、発売しました。平家の末裔(まつえい)にあたる方々や歴史研究家が集う「全国平家会」(下関市)から「記念の逸品を作れないか」と声を掛けていただきました。1971年に発売した定番商品「新・平家物語」のプレミアム版で、あんこをミニバームクーヘンで包んだ和洋折衷の菓子です。特別な原材料を使用し、パッケージも高級感にこだわりました。数量限定で1年間のみ販売します。

―商品開発の秘訣(ひけつ)は。

当社のモットーである「百試千改(ひゃくしせんかい)」です。「百回試みて、千回改める」という意味で、現状に満足せず常に向上心を持つという心構えを説いています。商品開発は専門部署を設けず、社員全員で取り組みます。店頭から届くお客さまの声や日常生活で得た知恵を出し合って形にしていきます。10回以上の試作を重ねた後、社員の家族が食べたり、お客さまに店頭で試食していただいたりして見直し、完成させます。「チーズクリームモミジ」には7年間、1番人気の「生もみじ」にも10年間を費やすなど根気が要るものの、皆さんに喜んでいただくために日々取り組んでいます。

―素材へのこだわりは。

地元の活性化のためにも、できる限り地元の産品を使っています。生もみじで使う米粉やもち粉はほぼ広島県産です。また、生産量が全国1位のレモンや、特産品である日本酒の酒かすを使った菓子を作ることで広島の自然や文化を全国に発信し、ファンの拡大につなげたいものです。

―今年は新店や店舗リニューアルが続きます。

昨年10月に開業したJR広島駅(広島市南区)の新商業施設「ekie(エキエ)」や、今春誕生する「THE OUTLETS(ジ アウトレット)HIROSHIMA」(佐伯区)に出店が決まっています。また、広島バスセンター(中区)の改装に伴い、既存店舗も5月にリニューアルします。新店ではばら売りを中心とし、自分用に一つから気軽に購入できる環境を整えます。観光客が増え、土産の需要が増えるのもうれしいですが、まずは地元の皆さんに身近に感じていただけることが一番の喜びです。「広島で100年続く会社」を目指し、今後もまい進します。

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平清盛公生誕九百年記念銘菓「平家物語」
概要
社名株式会社にしき堂
所在地〒732-0052
広島市東区光町1丁目13-23
Tel 082(262)3131
設立1951年10月
事業内容和洋菓子の製造販売(もみじ饅頭、生もみじ、せとこまち、新・平家物語、やき餅咲ちゃん、メープルチョコレート、ふ餅、瀬戸内三昧)
資本金1000万円
売上高40億円(2017年6月期)
従業員数250人(2017年6月現在)
支社・支店・工場広島市東区光町本社工場、海田工場、福山市南本庄工場
関連会社(株)にしき堂本店、(株)にしき堂福山、(株)にしき堂海田工場、(株)大国
ホームページhttp://www.nisikido.co.jp