中国新聞LEADERS倶楽部
2017年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

ハイテク機器でリハビリ向上

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理事長 登 道夫 (のぼり みちお)

―ハイテクを駆使した歩行訓練装具を導入しました。

昨年夏、介護老人施設「阿賀コスモス園」(呉市)に、歩行訓練装具「Honda歩行アシスト」を導入しました。高齢者の生活の質を保つために歩くことは欠かせません。腰と太ももに器具を装着し、コンピューターで歩く動作を支援します。多くの方に機器を使ったリハビリを実施してもらい、データを収集した結果、歩行機能の明らかな向上がみられました。

―ロボットの利用が好評です。

老人保健施設「あきまろ園」(東広島市)には、同市の西条ロータリークラブからコミュニケーションロボット「パルロ」が寄贈されました。「パルロ」は利用者にあいさつをしたり、歌を歌ったりします。体操の動作を伝えることもできるので、利用者との交流には欠かせないツールになっています。このほか、パワーリハビリテーション機器のマシンを使って足や腕、胸などの筋肉に軽い負荷をかけるリハビリを実施しています。

―働く環境づくりも大切です。

介護職の人材確保は重要かつ深刻な課題です。今年は、夜間業務の負荷を軽減するために、利用者の様子を把握できる見守り支援システムを「阿賀コスモス園」に導入する予定です。転倒事故などの予防を目的として利用者の状態を、職員のスマートフォンに動画で知らせます。素早く対応することで利用者の満足度の向上につながるシステムだと確信しています。また、職員の採用においては、現場の見学と体験を研修に盛り込むことにより、目指すべき介護を理解した上で就職してもらうよう心掛けています。

―地域との連携にも積極的です。

特別養護老人施設「呉本通コスモス園」(呉市)では、地域交流の一環として消防署による自動体外式除細動器(AED)を使った心肺蘇生法の実習会を開催しています。また、地元の商店街や幼稚園などと交流を深めています。このほかの施設も、地域の自治会と警察による「振り込め詐欺」に遭わないための講習会を開催しています。各地域で実施する「いきいきサロン」などのイベントにも積極的に参加しています。これからも地域社会と連携することで、支え合える仕組みづくりに力をいれていきます。

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コミュニケーションロボット「パルロ」
概要
法人名社会福祉法人白寿会
所在地〒737-0911
呉市焼山北3丁目21-5
Tel 0823(33)8000
設立1983年1月
事業内容社会福祉事業 公益事業 収益事業
売上高44億2100万円(2017年3月期)
従業員数829人(2017年10月現在)
施設・センター特別養護老人ホーム4施設、介護老人保健施設4施設、軽費老人ホーム3施設、デイサービスセンター2施設、地域包括支援センター1ほか
ホームページhttp://www.hakujukai.jp