中国新聞LEADERS倶楽部
2017年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

バス停や電停 乗りやすさ追求

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代表取締役社長 椋田 昌夫 (むくだ まさお)

―昨年は路面電車と路線バスの運賃を改定しました。

路面電車は8月から一律20円アップの180円にしました。消費税増税の影響を除くと20年ぶりの値上げです。バスも広島市中心部を走る路線で11月から、路面電車と同じ180円均一にし、分かりやすくしました。安定したサービスを維持していくための運賃改定で、お客さまにも理解していただいていると感じています。

―利用者の利便性向上のために工夫を重ねています。

広島市や他の事業者と一緒に、市中心部にあるバス停を集約して乗りやすくするための社会実験を実施しています。昨年は八丁堀と立町の2カ所(中区)のバス停を1カ所にし、新たな乗降ルールを設けてみました。好評だったため、導入を検討しています。また、「広電本社前」電停(中区)を大幅に改修。春の完成を目指しています。将来バスも線路上に乗り入れができるようにし、電車とバスの乗り換えがスムーズにできる国内では先進的な電停にします。高齢化が進む社会では、お年寄りに優しい公共交通こそ大切です。乗りやすさをさらに追求します。

―社員の多様な働き方を推進しています。

お客さまにしっかりと目を向けてサービスに努める企業であるためには、働きやすい環境づくりが欠かせません。仕事と子育て、介護を両立できる職場にしようと昨年9月、勤務時間や日数を短くできる「短時間正社員制度」を導入しました。本社近くには企業内保育施設も新設。今春から始動します。

―公共交通に携わる企業として、街づくりにどう関わりますか。

交通インフラは街づくりと深く結びついています。有効活用されていない土地や建物を蘇らせ、公共交通とつなげれば街は活性化します。そのため、不動産業にも力を入れています。昨秋は、日本生命保険(大阪市)と共同で建設を進めていた16階建ての複合オフィスビル「スタートラム広島」(中区八丁堀)が完成。新たなにぎわいを創出します。

広島はもっと移動しやすく便利な街になる可能性を秘めています。県や市、他の企業とも協力しながら、知恵を絞って交通ネットワークが行き届いた街づくりに貢献します。

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「広電本社前」電停の完成イメージ図
概要
社名広島電鉄株式会社
所在地〒730-8610
広島市中区東千田町2丁目9-29
Tel 082(242)3521(総務課)
設立1942年4月
事業内容鉄・軌道事業、自動車事業、不動産事業
資本金23億3562万5千円
売上高223億5100万円(2017年3月期)
従業員数1706人(2017年3月末現在)
関連会社(株)広電ストア、広電建設(株)、広電エアサポート(株)、備北交通(株)、(株)広電宮島ガーデン、宮島松大汽船(株)、(株)ヒロデンプラザ、(株)グリーンバーズ・ヒロデン、(株)ホテルニューヒロデン、エイチ・ディー西広島(株)、広島観光開発(株)、(株)交通会館、芸陽バス(株)、ひろでん中国新聞旅行(株)、大亜工業(株)、広島観光汽船(株)、(有)やまとタクシー、(有)広電商事
ホームページhttp://www.hiroden.co.jp/