中国新聞LEADERS倶楽部
2017年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

思いやる気持ちが教育の原点

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代表取締役社長 岡藤 一朗 (おかふじ いちろう)

―消費動向が「モノからコト」へと変化しています。

アパレルメーカーとして企画提案力に磨きをかけています。相手先ブランドによる生産(OEM)の先を行く、デザインや素材の選定も担うODMにも力を注いでいます。とりわけ力を入れているのが、コンテンツビジネスのサポートです。テーマパークやプロ野球球団、アニメキャラクターなどの関連商品の制作、管理、提供を専門的にサポートする部門を2017年3月に発足させました。この事業では、広島東洋カープへも多くの公式グッズをいち早く企画、提案し、生産、納品までを担うなど、手応えを感じています。

―海外生産に力を入れています。

現在バングラデシュやベトナム、中国で生産しています。バングラデシュは、コストが抑えられる利点があります。品質向上のため16年3月、首都ダッカに駐在所を設けました。縫製部門の管理に加えて、紡績や編立(生地生産)も一元管理できるようになり生産が安定しました。ベトナムは自社工場をつくって20年になります。主力のバッグに加え、財布など小物を生産する新設備を導入しました。さまざまなニーズに応えられるよう海外拠点を整備しています。

―人材育成にはどのように取り組んでいますか。

会社を永続させるには、人材育成が不可欠です。当社では「人をおもう」気持ちを形にする「学びの場」作りに取り組んでいます。私自身が、課長と毎月、個別に話し合いを行い、係長とも広島と東京で月1回ずつ議論の場を設けています。仕事での経験や失敗談を話すことで、社内に失敗を恐れず、挑戦するスピリットが生まれます。他にも、中堅社員が若手社員の成長をバックアップする「愛を伝える会」が、新たな「学びの場」として誕生しました。

―社会貢献にも長年、取り組んでいます。

46年前から毎年、敬老の日に合わせて老人福祉施設にバスタオルを寄贈しています。昨年も広島市内の約70施設の入居者全員に行きわたるように約5700枚を配りました。広島交響楽団による演奏会も隔年で開催し、昨年20回目を迎えました。広島で生まれ育った企業として、地元に貢献したいとの思いからです。これからも継続したいと考えています。

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東京本社(左)と広島本社ビル
概要
社名株式会社アスティ
所在地 広島本社
 〒733-8641
 広島市西区商工センター2-15-1
 Tel 082(278)1111
東京本社
 〒140-0002
 東京都品川区東品川2-5-8 天王洲パークサイドビル14階
 Tel 03(5781)1800
創業1950年5月
事業内容アパレルおよびバッグの企画・生産、アパレル卸、地域・地方卸
資本金1億円
売上高102億5600万円(グループ)
従業員数150人(グループ国内)
グループ会社(株)アロックス、(株)アスコット、アスティベトナムINC.
海外拠点香港支店、ダッカ事務所
ホームページhttp://www.asty.co.jp/