中国新聞LEADERS倶楽部
2017年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

物流の最適化を目指し新拠点

photo
代表取締役社長 小丸 成洋 (こまる しげひろ)

―2017年12月に福山北流通センターを新設しました。

福山市駅家町の福山北産業団地内に、4階建て延べ約3万3900平方メートルの物流センターを建設しました。総事業費は40億円です。関西と九州の中間にある福山の立地を生かし、企業の物流ニーズを掘り起こして中部から九州までを翌日配送エリアとして展開します。輸入から保管、国内配送まで一貫して対応できる特異性を発揮して、物流の最適化を提案していきます。

―国内初のダブル連結トラックを10月に導入し運行を開始しました。

全長12メートルの大型トラックの後ろに、もうひとつ荷台を連結した全長25メートルのトラックです。道路法で連結トラックの全長は21メートルが上限となっていますが、全長25メートルまでの走行を検証する国土交通省の実験に参加して1台を配備。愛知県北名古屋市と静岡県裾野市間を1日1往復しています。輸送力は通常の大型トラックの2倍で、ドライバー1人当たりの輸送量を増やせます。当社にはダブル連結トラックを運転できる、けん引免許保有者が約1300人在籍(17年12月時点)。規制緩和を前提に、90億円をかけて今後2年間で200台を導入する予定です。

―専用貨物列車のルートが増えました。

JR貨物(東京)と提携し、13年から東京と大阪、15年から東京、福山で運行を始めました。昨年5月からは名古屋と福岡を結ぶルートも増やし、1日1往復運行。合わせて1日あたり大型トラック220台分を貨物鉄道へ転換しました。これにより二酸化炭素排出量を年間約7万トン削減しました。ドライバー不足対策に加え、労働時間の短縮や負担軽減などにもつなげていきます。

―今年9月で創立70年です。

テーマは「人づくりと生産性の改革」です。待遇や労働環境を向上させて人材を確保していきます。

国際事業についてはASEAN(東南アジア諸国連合)域内での輸送ルートを拡充するとともに、国内外の自社拠点間の連携をより強化し、国際複合一貫輸送の拡大を図るなど業容の拡大に努めてまいります。

今年2月には中期経営計画を発表。70年を機に、100年に向けた新たな一歩を踏み出す年にします。

photo
ダブル連結トラック
概要
社名福山通運株式会社
本社所在地〒721-8555
福山市東深津町4-20-1
Tel 084(924)2000
設立1948年9月
事業内容貨物自動車運送事業
資本金303億1045万円
売上高2556億7700万円(2017年3月期)
グループ従業員数2万14人(2017年3月現在)
支社・支店・工場国内拠点394カ所、海外拠点17カ所(2017年9月現在)
関連会社43社
ホームページhttp://www.fukutsu.co.jp