中国新聞LEADERS倶楽部
2017年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

旅客機の部品 最先端工場から

photo
広島製作所長
民間機セグメント民間機事業部長
執行役員
丹羽 高興 (にわ たかおき)

―米ボーイング次世代大型旅客機「777X」の部品を2月、初出荷します。

現行機の「777」や中型旅客機「767」と同様、777Xでも後部胴体パネルなどを担当しています。江波工場(広島市中区)で、かつては橋の建造に使っていた建屋2棟を改修、増築して新たな部品工場を整備しました。生産性を高めるため、パネルの穴開けやリベットの打ち込みなどを自動化したほか、作業状況の把握などにIoT(モノのインターネット)を活用。さらに、一つのラインでパネル13種類を製造できる混流生産を導入して効率化しました。ボーイング社から「世界最先端の工場」と高く評価されています。培ったノウハウと先端技術による生産改革で収益性を高めます。

―グループ2社の新事務所が昨秋、観音工場(西区)内に完成しました。

グループ会社の機能を集約し、業務を効率化するためです。製鉄機械製造の「プライメタルズテクノロジーズジャパン」は昨年12月、本社も東京都内から新事務所東棟に移転させました。基幹部品を開発、製造するマザー工場の広島製作所に営業などの機能も持たせ、部門間の一層の連携で競争力を強化します。

圧縮機製造の「三菱重工コンプレッサ」は広島製作所内に分散していた設計や開発、営業などの各部門を新事務所の西棟および東棟の一部に集めました。"全体最適"の考え方で従来の業務プロセスを見直すことによって、受注から出荷までの期間を3割ほど短縮しています。さらに全ての工事、工程に適用するための専従組織を昨年10月に編成。お客さまのニーズに的確に対応できる生産体制を確立していきます。

―スポーツでの活躍も目立ち、地域を元気にしました。

硬式野球部が昨年、都市対抗野球と社会人野球日本選手権の両大会に出場しました。エースとして活躍した大下佑馬投手が、プロ野球のドラフト会議でヤクルトに2位指名される朗報もありました。

―どんな年にしますか。

市場環境が厳しかった鉄鋼業界やコンプレッサの分野も、好転してきました。構築してきた強固な組織体制を生かして広島から世界へと展開し、確実に飛躍する年にします。

photo
広島工場担当の後部胴体パネル
ボーイング777(左)、ボーイング767
概要
社名三菱重工業株式会社 広島製作所
本社所在地〒733-8553
広島市西区観音新町4丁目6-22
Tel 082(291)2112
設立1944年3月
事業内容主要製造
コンプレッサ・タービン、製鉄機械、ゴムタイヤ機械、航空機後部胴体パネル他
従業員数5166人(2017年4月現在)広島地区重工社員・グループ会社社員
支社・支店・工場観音工場・江波工場
関連会社三菱重工コンプレッサ(株)、Primetals Technologies Japan(株)他
ホームページhttp://www.mhi.co.jp/index.html