ランチのイラン料理「ホーレジェバーデンジャン」。サフランライスにかけて食べるとおいしい
World Cup Okonomiyaki
第12回 ナンといってもナンなんだ!! T上司イラン食べ歩き(上)

Iran flag

 「イランにも粉食文化があるんでしょ」。AnotherTがなにげなくつぶやいた一言。T上司の闘争心に火がついた。「私、イランことを言いました」と反省するAnotherTを横目に、パソコンにむかってインターネット検索。新聞社の資料室にも駆け込んだ。でも答えは見つからなかった。こうなったら現地取材しかない。さあイランに突撃だ。

map pic ホテルの窓から見たテヘランの高級住宅街。乾燥地帯なのに緑は豊富だ。後方の山並みはアルボルス山脈

 イランは遠い。テヘラン直行便は成田空港から飛んでいる。成田までリムジン、飛行機、リムジンと乗り継いで7時間、成田からも12時間のフライトだ。機内で酒でも飲んで熟睡すればいいのだが、イランはイスラム教シーア派の国。観光客もアルコールはご法度。機内サービスもないし、持ち込みさえも厳禁だ。

 映画上映もあるにはあるが、ペルシャ語なのでさっぱり分からない。免税品の機内販売なんて、あるはずもない。退屈で退屈で、死にそうなフライト。隣席のイラン人絨毯商と日本語で会話ができたのが、せめてもの慰め。彼はこんなアドバイスをしてくれた。「現地で絨毯は買わないように。いいやつは私たちが買い占めているから」。病気にもならず、テヘラン国際空港に到着。すぐにホテルで高いびき。

  翌朝、ホテルのバイキングレストラン。なんと、バスケットにナンが山盛り。なんだ、イランの主食はナンなんだ。隣のパンには目もくれず、ナンをゲットしてさっそく試食。なぜかパサパサしていている。日本のインドカレー屋さんで食べるナンが、よっぽど美味しいぞ! 五つ星のホテルなのに、なぜなんだ。

 深い思索に沈んだT上司に、同行者(つまりカミサン)が一言。「乾燥しているからじゃないの」。そうだった。雨がほとんど降らないイラン。湿度はゼロに近い。作り置きのナンはすぐに乾燥してしまうんだ。美味しいナンはどこに。

 午前中にタップリ観光、お腹もすいた。レストランに飛び込み、イラン料理「ホーレジェバーデンジャン(肉となすのトマトソース煮込み)」を注文した。真っ先に運ばれてきたのは、かご一杯のナンとヨーグルト。ナンたること、こんなに簡単に出あえるナンて! ナンをちぎりヨーグルトにつけて口に運んだT上司。そして・・・・。(23日に続く)

 
第13回”T上司イラン食べ歩き(中)”は10月23日に掲載します
 backnextペルシャ気まぐれ紀行へ