海砂採取地域の周辺漁場修復へ/広島県


 海砂採取によって荒れた瀬戸内海の漁場の回復を目指している広 島県は今秋から三原市など地元関係団体と連携し、いそや干潟づく りなど採取海域の周辺漁場の修復に取り組む。県が海砂採取を全面 禁止して半年。初の漁場修復事業が具体化する。十九日開いた県議 会農林委員会で明らかにした。

 修復事業は、海砂採取の周辺海域にある水深約十メートルの五カ所が対 象。三原市沖の佐木島西側沖でのコンクリート製の漁礁設置(千二 百四立方メートル)、同島西側沖での築いそ(二千二百立方メートル)、豊田郡 東野町沖の築いそ(二千二百七十立方メートル)の三事業は、それぞれ三 原市と東野町が事業主体となって進める。事業費は計四千百六十万 円で、三分の二が国・県補助で残りが地元負担となる。

 三原市の熊地漁港では、地元の幸崎漁協が同漁港のしゅんせつ砂 を活用した千平方メートルの干潟づくりと、六千立方メートルにわたる藻場造成 に乗り出す。事業費は計三千万円で、三分の二を県が補助する。五カ所とも十月から順次着手し、本年度中に完成させる。総事業費は 七千百六十万円となる。

 これら事業は漁場修復事業のいわば第一弾。県は現在、進めてい る竹原から三原沖にかけての海底調査の結果を受けて、来年度から 本格的な採取現場の修復に着手する。


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