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小泉純一郎内閣の掲げる「構造改革」の是非を最大の争点とする参院選は十二日、十七日間にわたる舌戦の火ぶたを切った。広島、山口選挙区の立候補者計十一人は、県選管への届け出の後、降りしきる雨の中で第一声。「小泉改革を支える」「弱者に『痛み』を押し付ける内容だ」―。賛否の姿勢を前面に各候補者は、街に里に「改革コール」をこだまさせ始めた。
広 島 ―小泉路線への賛否前面
六人が立候補した広島。全員が広島市内で第一声を上げた。自民 現職の溝手顕正氏(58)は、中区内の選挙事務所前で「日本を変えてほしいと、多くの国民が期待している。党が責任を持って進める小泉改革を実現しよう」と支持者らに訴えた。
無所属新人の柏村武昭氏(57)も、中区の選挙事務所で出陣式。「日本丸は今のままでは沈没してしまう。だめな政治家には任せておけない」と、首相と共に改革を進める姿勢を強調した。
これに対し、野党陣営は「小泉改革」への批判を強める。民主現職の菅川健二氏(62)は、中区の事務所前で「今の改革は労働者の立場を揺さぶる」と反論。「安心、安全ネットを張った改革を進める」と、改革論争の対立軸を掲げる。
中区の繁華街でマイクを握った共産新人の藤本聡志氏(46)は「小泉改革は、大量の失業者を生み出し、景気回復の対策が何一つない」と厳しく批判。小泉政権への対決姿勢を前面に出す。
「小泉改革が、いかにまやかしかを明らかにする戦いだ」。中区の原爆ドーム前に立った新社会元職の栗原君子氏(55)は、こう選挙を位置付け、「弱者切り捨てだ」と批判を重ねた。
自由連合新人の山田英美氏(41)は、南区の事務所で運動をスタート。街頭演説で、「小泉改革に浮かれている間に、年金の切り下げや介護保険の負担増が進んでいる」と強調した。
山 口 ―自民現職に4新人挑む
山口では、若手改革派の一人を自認する自民現職の林芳正氏(40) が、山口市内の事務所での出陣式で「小泉内閣は新世紀維新を掲げている。魂を入れるのが、われわれの役割」と約千五百人の支持者に強調。重ねて「みなさんの多くの魂を私に」と訴えた。
現職に挑む四新人は、第一声でそろって「小泉改革」批判のトーンを強めた。
民主新人の岩本晋氏(58)は、同市内の事務所前で「今日の雨は、どろどろした、汚い政治を洗い流す雨」と、政権交代の好機を強調。支持者約三百人に、「二十一世紀を安心、安全な社会にするため、参加して変えよう」と力を込めた。
山口市民会館前でマイクを握った共産新人の魚永智行氏(43)。「小泉改革は苦痛を押し付けるだけ。国民本位の改革を進めるのはわが党だけ」と約二百五十人の支持者に訴えた。自由連合新人の佐々木信夫氏(62)、諸派新人の中島剛氏(58)も「改革は、自民党ではできない」などと繰り返した。
   
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