中国新聞・参院選2001
参院選29日投票 投票率60%超か '01/7/28

 第十九回参院選で各党は二十七日、党首を重点区に投入して最終盤の選挙戦を繰り広げた。選挙戦では小泉純一郎首相が掲げる「聖域なき構造改革」が最大の争点となり、各党が改革の是非とその「痛み」をめぐる論争を展開した。有権者の判断は二十九日の投票日に示され、二十一世紀初頭のわが国の政治潮流や、「改革」の行方に大きな影響を及ぼす。投票率は前回(一九九八年)の58・8%を上回る、62、63%程度と予想する向きが多い。

 比例代表に初めて導入された非拘束名簿式が、選挙結果に及ぼす影響にも注目が集まっている。

 選挙戦は自民、公明、保守の与党三党が参院での過半数(百二十四議席)維持ができる六十三議席の獲得が焦点だが、自民は小泉首相への人気を追い風に、二十七の一人区で圧倒的に優勢。候補者を絞り込んだ複数区でも確実に議席を重ねる勢いで、手堅い選挙戦を繰り広げる公明党と合わせ、過半数は維持できるとの見方が強まっている。

 ただ、株価低迷に有効な対策が取られず、夏以降、企業業績の一層の悪化が懸念され、首相の靖国神社参拝問題に韓国、中国などが猛反発するなど、新たな課題も争点として浮上。流動的な要素も残されている。

 野党側では民主党が改選の二十二議席をほぼ固めたもようだ。しかし複数区の一部で残された議席を保守系無所属らと激しく争っており、同党は終盤になって目標を三十議席から二十七議席に下げた。群馬、静岡で自民の独占を阻めるかどうかも見どころだ。

 社民党は大分で自民の猛追を受けるなど、防戦に懸命で、改選七議席の確保は難しい情勢。前回躍進を見せた共産は埼玉、京都、大阪などで苦戦。自由党は比例代表のほか選挙区でも健闘している。保守党は党首の扇千景国土交通相が議席を確保できるかどうかが、焦点だ。

 ■広島・岡山は激戦

 中国地方の五選挙区(改選数六)では、計二十四人が有権者の審判を受ける。二議席をめぐり最多の六人が争う広島、定数減で前職二人が生き残りをかける岡山は、激戦。各候補は二十八日、県庁所在地などで「最後のお願い」を繰り広げ、十七日間の選挙戦を締めくくる。

 五県で唯一、改選数二の広島は、無所属新人と自民前職が先行し、民主前職が逆転を目指し懸命に追う展開で、最終盤に入っている。新社会元職、共産新人、自由連合新人がどこまで迫るかも、二議席の行方を左右する要素となる。

 岡山は自民前職が優位に戦いを進めてきたが、民主前職の追い上げも激しい。共産と自由連合の新人二人が絡みながら、土壇場での民主前職の逆転の可能性もはらむ。

 山口は自民前職が安定した戦いを続け、民主新人が差を縮めようと追走する。共産、自由連合、諸派の新人三人の得票率も注目される。

 島根は自民前職に勢いがあり、民主、共産、自由連合の新人三人が追う。鳥取も自民前職が抜け出し、民主、共産、社民、自由連合の新人四人が続く構図の中で、選挙戦の最終日を迎える。


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