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【社説】真夏の「熱い戦い」が終わった。参院選はきょう、投票日を迎え
た。激しかった十七日間の選挙戦に、国民の審判が下る。
今回の参院選は、二十一世紀になって初めての国政選挙である。
小泉内閣が発足して初めての国民の審判でもある。選挙戦では、小
泉純一郎首相が掲げる「聖域なき構造改革」をどう評価するか、そ
の是非が最大の争点となった。
構造改革を進めようとすると、小泉首相も認めるように「痛み」
を伴う。だが、痛みに耐えて改革すれば、その先にどんな明るい未
来があるのか、その展望が示されていない。これを国民がどう受け
止めるか。与野党の論戦は、この点に集中した。
終盤には株価低迷による景気対策や、靖国神社参拝など首相の外
交姿勢が焦点となった。そのせいか、小泉人気は一時ほどではな
い。それでも歴代内閣とは比較にならない高い支持である。こんな
高い支持率の中で国政選挙が行われるのは、恐らく初めてであろ
う。
それだけに、野党にとってはやりにくい面もある。共産党と社民
党は小泉改革に反対しているものの、民主党や自由党は改革の本家
争いばかり目立ち、肝心の改革の中身は見えてこない。これでは国
民は判断しにくい。
今回の選挙は、政策よりむしろ自民、公明、保守の与党三党が過
半数を維持するか、それとも野党が過半数を獲得して、参院で与野
党の勢力が逆転するか、が大きな焦点となった。本来なら、参院は
政党より人物を中心に選ぶべきだ。だが、最近は参院の政党化が進
み、第二院である参院の特色が薄らぎつつある。
参院の場合、いつ解散があるか分からない衆院と違って、当選す
ると六年間、任期がある。それだけの重みがある。「良識の府」と
言われるのもそのためだ。選ぶ側も、そのことを認識して「一票」
を投じなければならない。
小泉人気で選挙への有権者の関心が高い。共同通信が行った世論
調査によると、今回の参院選に「関心がある」と答えた人は、過去
最高の81・3%に達した。これまでの最高は十二年前の参院選の79
・2%で、その時の投票率は65%だった。
関心度の高さからすれば、今回はその時と違って投票時間も長く
なり、投票率はさらに高まるのではないかと予測される。しかし、
真夏のしかも小、中学校が夏休みに入っての投票日とあって、投票
率は伸びない、との見方もある。
六年前の参院選は、44・5%という過去最低の投票率に終わっ
た。過半数が棄権するような選挙では、仮に過半数を得たとして
も、国民の信任を得たとは言い難い。
参院選の結果が選挙後の政権の構成には直接的には影響しないか
もしれない。だが、二十一世紀の日本の針路を左右する重要な選挙
である。小泉首相になって多くの国民が政治に目を向けるようにな
った。せっかく政治が面白くなってきたのだ。この「風」を止めて
はならない。
そのためにも「一票」を行使しなければならない。一人ひとりの
「一票」が政治を変える。まずは投票所に足を運ぼう。
   
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