■自民圧勝 「改革」期待、「痛み」警戒
小泉内閣の「改革」の是非を最大の争点に、与党三党が過半数を確保した参院選から一夜明けた三十日朝、広島市内では改革推進を望む声や、国民だけに痛みを求める政治を警戒する声が出た。今回から比例代表に初めて導入された、非拘束名簿式に戸惑う人もいた。広島市中心部で市民に聞いた。
●非拘束名簿式 戸惑いの声も
広島県府中町のタクシー運転手馬場義治さん(53)は「投票率が上がらなかったのは、小泉人気の一方で、具体的な政策で引きつけられなかったのが一因。まず特殊法人の改革や天下り是正などを進めてほしい」と望む。
東広島市の会社員高田耕さん(34)は「今回は投票に行かなかったが、構造改革で世の中が変わったと実感できれば次回は投票に行きたい」と改革推進を期待する。
一方で、不安の声もあった。入院している家族の世話に行く途中の廿日市市の主婦槙本節子さん(64)は「景気も悪いし、医療や高齢者福祉を充実してほしい。小泉さんの改革は具体像が見えず、不安です」。廿日市市の会社員岡田修二さん(37)も「リストラや就職難など国の体力がない中で、構造改革を進めると、結局は失業者を増やすだけだ」とみる。
非拘束名簿式について、安佐南区の会社員中条美恵さん(41)は「新制度は、当選させたい人に入れた自分の票が他の候補者に反映されてしまうかもしれないので戸惑いがある。見直しも含め議論が必要では」と言う。
広島県沖美町の主婦西崎美寿紅さん(56)は「島では過疎が進み、雇用の場も少ない。当選した人たちは、これ以上景気が悪くならないようしっかりやってほしい」と期待していた。
【写真説明】「与党が過半数確保」のニュースが流れる電光掲示板(30日午前9時、広島市中区)
   
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