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民主勢力、五分に躍進 衆院選回顧・記者座談会 '09/9/1

 ▽自民、危機感で底力も

 30日投開票された衆院選は、県内小選挙区の勢力図は変わりなかったものの、比例中国の単独や復活当選を含めると県内を地盤とする衆院議員は自民党4人(改選前6人)、民主党4人(同2人)、無所属1人(同1人)となった。少数派だった民主党が自民党に対し五分五分まで勢力を伸ばした。注目を集めた選挙戦を担当記者が振り返る。

 A 県内5小選挙区の立候補者19人のうち比例復活を含む当選者は自民党3、民主党4、無所属1の計8人。これに比例単独で当選した自民党前職の村田吉隆氏が加わる。

 B 公示直前に立候補表明した3区の民主党新人が自民党前職を上回る票を得るなど民主党への追い風はあった。

 C ただ民主党本部が「最重点区」として次々と大物を応援に送り込んだ1、5区は自民党が議席を死守し底力を見せた。

 D 共産党、社民党、国民新党は埋没感が否めず、幸福実現党は広がらなかった。

 ●5区

 A 自民党の加藤氏が旧来の組織型選挙で逃げ切った。民主党の花咲氏との得票差は約1万5千票。比例に回った村田氏が前回記録した約4万7千票差が大幅に縮まった。

 B 加藤氏は村田氏の後援会の協力が得られるか懸念された。自民党の全国的な惨敗予想で危機感が高まり、党として一致団結した感じだ。

 D 自民党県議団が動き、市町長の支持を受けたのも大きい。それでも前回の村田氏に比べ笠岡市を除く10市町で票を減らした。

 C 比例復活した花咲氏は前回落選後の地道な活動も実を結んだ。今後は地方組織をいかに育てるかが課題だ。

 ●1区

 A 接戦を制した自民党の逢沢氏は終盤の追い上げがすさまじかった。動員型選挙を徹底し巻き返した。

 C 高井氏は疲れも出たのか終盤緩んだ感は否めない。選対幹部が3区に応援に回るなど手薄にもなった。

 B 自民党は県都の議席を守った。13日投開票の岡山市長選にも影響を与えそうだ。

 ●2区

 D 同根色の強い自民党の萩原、国民新党の赤松、無所属の熊代の3氏が票を食い合い、民主党の津村氏が飛び抜けた格好だ。

 C 岡山市東部、玉野市は労組を軸に反自民勢力が比較的強い。加えて津村氏の自民党支持層の切り崩し戦略も奏功した。

 ●3区

 A 無所属の平沼氏が貫禄(かんろく)の10選。支持基盤の固さは健在だった。

 D 他候補の合計票は平沼氏を上回った。特に民主党の西村氏は反自民票の受け皿になり勢いがあった。

 ●4区

 A 民主党の柚木氏が自民党の橋本氏に完勝し、3代60年続いた「橋本王国」が途切れた。

 C 柚木氏はこの4年間、ミニ集会などを重ね、医師会など旧来の自民党支持層にも食い込んだ。橋本氏の後援会幹部も活動量に舌を巻いていた。

 B 橋本氏陣営は内向きの活動の印象が残る。党の大物が来援しても小さな集会を開いていた。陣営幹部も「新たな支持者獲得の攻め手を欠いた」と話していた。

 C 個人演説会場から報道陣を締め出すなど終始ピリピリムードだった。

【写真説明】小選挙区初挑戦の岡山5区で当選を決め、万歳をして喜ぶ加藤さん=中央(30日午後11時、笠岡市十一番町の事務所)




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