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| 1000万人 | ||
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| ― 上 ― | 衰えぬ観光客の波 経済効果は860億円 |
●10倍の人出
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| 紙吹雪が舞う中,合唱が響きわたったクロージングコンサート(10月17日、尾道市のテアトロシェルネ) |
観光バスが行き交い、人波が続く。十月末の土、日曜日、広島県 豊田郡瀬戸田町には観光客が押し寄せた。町内にある平山郁夫美術 館、耕三寺、かんきつ類のテーマパーク「シトラスパーク」の三施 設への入場者は、二日間で計約三万五千人に上った。
しまなみ海道開通前は、観光シーズンでも土、日曜日は一万〜一 万五千人。町観光商工課の河原忠之課長は「開通記念イベントが終 わっても、人気は衰えない。今後も期待できる」と喜ぶ。
五月一日の開通から、各地で繰り広げられた記念の催しは十月十 七日、尾道市と愛媛県今治市であったクロージングイベントで、す べての幕を閉じた。千三百五十のイベントの集客数は、広島、愛媛 両県の拠点会場を中心に、六百八万七千五百人に達した。
さらに、沿線の主要観光地二十三カ所の五〜九月の入り込み客は 三百八十二万八千九百人。集計ができていない十月分の客数を加え ると、一千万人を突破するのは確実となった。広島県御調郡向島町 の「洋らんセンター」のように、五〜九月に前年同期の十倍近い人 出を記録した施設もある。
中国電力経済研究センター(広島市中区)は、開通による半年間 の経済効果を中四国合計で八百六十億円と推計する。イベント期間 中、JR尾道駅前の尾道拠点会場で、土産品店「広島館」を開いた 尾道観光土産品協会の前田幸正会長は「観光バスが三、四台来る と、たった三十分で三十万円の売り上げになる時もあった」と振り 返る。
観光振興のほか、尾道では、開通を機に全国、中国地方レベルの 会合が増加。約五百六十人が参加した関西地区経済同友会会員合同 懇談会や広域市町村圏中国ブロック会議、中国地区教育長会議など の開催効果も加わり、市内のホテルの客室稼動率は軒並み前年を上 回って、九〇%を超したところも少なくない。
●交流活発化
一方で、沿線の住民グループが、しまなみ海道沿線の名所を紹介 する布マップを共同製作。尾道、今治両市のゴルフ場が「姉妹締 結」をするなど、ユニークな交流も始まっている。
「開通によって生まれた交流と連携の動きを、さらに活発化して いきたい」。JR尾道駅前のテアトロシェルネ(しまなみ交流館 )。紙吹雪が舞う中、開通記念イベントのイメージソング「遥(は る)か、しまなみ」の合唱が響き渡ったクロージングイベントで、 広島県の藤田雄山知事が強調した。
先月、今治市の来島海峡サービスエリア内に、尾道ライオンズク ラブ(LC)と共同で開通記念碑を建立した今治LCの矢野静雄会 長が応じる。「行政まかせでなく、民間交流を積極的に進めること が、沿線活性化につながり、観光振興にも役立つ」と―。