公害のあかし、お化けハゼ―呉市広塩焼2丁目、元中学教諭の藤岡義隆さん(64)の手元にあるのは、広湾に注ぐ広西大川で釣られた奇形魚の標本である。初めて「お化けハゼ釣り大会」があった1970(昭和45)年は、工場排水などによる公害が深刻だった。「背曲がり」「ヒレ欠損」のハゼが半数を超えた。昨秋は奇形の数こそ減ったが、腫瘍(しゅよう)の魚が増えた。原因はまだ不明である。