選抜高校野球大会の開幕まで、あと五日と迫った。1回戦の対戦 校も決まり、ナインは気持ちを新たに調整を続けている。二十一世紀初の栄冠は、ど のチームに輝くのか。紫紺の優勝旗に挑む中国勢の戦力を紹介す る。
「昨年のエース川本や主砲若林のような飛び抜けた力の選手はい ない。昨年以上の練習量をこなし、守備と打撃は全国で勝負できる レベルまでになった」。二年連続でセンバツに導いた中井監督はこ う説明する。 新チームに移行して、まず手掛けたのが守備の強化。連日、ノッ クの雨を降らせ、公式戦11試合で失策数7個と堅守になった。遊撃 末木と二塁松栄、中堅黒川は守備範囲が広く、捕球も安定してい る。「守備でリズムをつくるチームなので、金子を軸に全員でしっ かり守りたい」と新井主将。
打撃陣は強力である。好打の一番末木が4割3分2厘、右狙いの 打撃が得意な二番松栄が、4割2分9厘と高打率をマーク。中軸に 座る一年の黒田、主砲新井は勝負強く、二人でチーム打点の約四割 を占める。一、二番が出塁し、三、四番で返すのが得点パターン。 特に、新井はつぼにはまれば、軽くスタンドに運ぶパワーを備えて いる。 投手力には、やや不安を残す。エース金子は右横手投げから、直 球にスライダーやシンカーを織り交ぜて打たせて取るタイプ。広島 県大会と中国大会の11試合を一人で投げ抜き、防御率2・58と踏ん 張った。 ただ、18日にあった広島商との練習試合で3回21失点と、調整が 遅れている。金子は「バックの守備と捕手のサインを信じ、打たせ て取る投球に専念する。そのためにも、早く球の切れと制球を取り 戻したい」と話す。控えの檀上は変化球の制球、新井は重い球質の 直球で勝負する。 第二日(26日)の第3試合で、昨秋の明治神宮大会を制した東福
岡(福岡)と対戦する。新井主将は「勝ち進めば、いずれは対戦す
る相手。相手が優勝候補と意識せず、いつものように全力で勝負す
る」と闘志を燃やしている。 (2001.3.22) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||