中国新聞




強力打線 守りも堅実

 選抜高校野球大会の開幕まで、あと五日と迫った。1回戦の対戦 校も決まり、ナインは気持ちを新たに調整を続けている。二十一世紀初の栄冠は、ど のチームに輝くのか。紫紺の優勝旗に挑む中国勢の戦力を紹介す る。

一層の打力向上を目指し、全員で素振りする広陵ナイン

 「昨年のエース川本や主砲若林のような飛び抜けた力の選手はい ない。昨年以上の練習量をこなし、守備と打撃は全国で勝負できる レベルまでになった」。二年連続でセンバツに導いた中井監督はこ う説明する。

 新チームに移行して、まず手掛けたのが守備の強化。連日、ノッ クの雨を降らせ、公式戦11試合で失策数7個と堅守になった。遊撃 末木と二塁松栄、中堅黒川は守備範囲が広く、捕球も安定してい る。「守備でリズムをつくるチームなので、金子を軸に全員でしっ かり守りたい」と新井主将。

〈登録メンバー〉
金子  宏(2)
倉重 友二(2)
一◎新井 良太(2)
松栄 大輔(2)
中東 信二(1)
末木  晃(2)
黒田 雅和(1)
黒川 栄次(1)
母谷 貴史(2)
 西野 信也(2)
 檀上 明孝(1)
 籔根 嘉人(1)
 森山 悠士(2)
 酒井 拓也(1)
 松岡 良明(2)
 丸亀 勇太(2)
◎は主将

 打撃陣は強力である。好打の一番末木が4割3分2厘、右狙いの 打撃が得意な二番松栄が、4割2分9厘と高打率をマーク。中軸に 座る一年の黒田、主砲新井は勝負強く、二人でチーム打点の約四割 を占める。一、二番が出塁し、三、四番で返すのが得点パターン。 特に、新井はつぼにはまれば、軽くスタンドに運ぶパワーを備えて いる。

 投手力には、やや不安を残す。エース金子は右横手投げから、直 球にスライダーやシンカーを織り交ぜて打たせて取るタイプ。広島 県大会と中国大会の11試合を一人で投げ抜き、防御率2・58と踏ん 張った。

 ただ、18日にあった広島商との練習試合で3回21失点と、調整が 遅れている。金子は「バックの守備と捕手のサインを信じ、打たせ て取る投球に専念する。そのためにも、早く球の切れと制球を取り 戻したい」と話す。控えの檀上は変化球の制球、新井は重い球質の 直球で勝負する。

 第二日(26日)の第3試合で、昨秋の明治神宮大会を制した東福 岡(福岡)と対戦する。新井主将は「勝ち進めば、いずれは対戦す る相手。相手が優勝候補と意識せず、いつものように全力で勝負す る」と闘志を燃やしている。

(2001.3.22)


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