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中電底力13連覇 中国実業団駅伝 '09/11/16

 中国実業団駅伝は15日、広島県世羅町の世羅高を発着する7区間、82・8キロのコースであり、6区で逆転した中国電力が、4時間12分25秒で13年連続14度目の優勝を果たした。

 中国電力は1、2区で出遅れ、4区終了時で4位と苦しんだ。5区佐藤敦之が3位へと押し上げ追撃を開始。6区田中宏樹が一気に首位を奪うと、アンカー油谷繁がそのまま逃げ切った。

 JFEスチールは3区の森脇佑紀が区間賞の快走でトップに立ったものの逃げ切れず、1分16秒差の2位。首位発進したマツダは主力の円井(つむらい)彰彦を風邪で欠き、3区で2位、6区で3位へと後退した。4位には中電工が入った。

 上位4チームが、元日の全日本実業団対抗駅伝(前橋市ほか)の出場権を獲得した。

▽田中攻め一気逆転 6区

 中国電力の苦境を、5年目の田中宏樹が救った。6区で1分48秒、600メートル近い差を逆転。13連覇に導いた。

 岡本直己、新井広憲を風邪で欠き、2区田子康宏は区間7位のブレーキ。3区へたすきが渡った時点でトップとの差は3分58秒。坂口泰監督は負けを覚悟していた。3区伊達秀晃が区間2位、4、5区の白浜三徳、佐藤が連続区間賞でも、先頭の姿は見えなかった。

 JFEスチール、マツダが通り過ぎていった中継所。田中は腕から時計を外した。「タイムは関係ない。トップに立たなければ優勝はない」。攻める覚悟を決めた。17・9キロの最長区間をぶっ飛ばす。ラスト2・4キロ。JFEスチールの松山孝をとらえると、一気に抜き去った。

 6月に気胸を患い半月入院。「一度も走ってないニューイヤー(駅伝)を走るんだ」という強い思いで復活した。坂口監督が「あれだけの差でもあきらめず、絶対に勝つんだとひっくり返せたのは大きい」と評価した勝利への執着心。ふがいないチームメートに喝を食らわせた。

 前回、2001年から8年続いていた3位入賞が途切れた元日の舞台。「僕たち中堅のレベルアップが、上にも下にも刺激になる」と田中。世代交代が求められるチームに、確かな光が差し込んだ。(中橋一誠)

【写真説明】(写真説明)6区の15.5キロ付近でJFEスチールの松山(左)をかわし、トップに立った中国電力の田中(撮影・室井靖司)




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