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'10全国高校選抜<上>重量挙げ女子53キロ級 寺延美由紀(広島・戸手1年) '10/3/10

 全国高校選抜大会は19日に開幕し、4月7日まで全国各地で25競技がある。体力強化で始めた重量挙げで望外の全国出場につながった1年生、ライバルとの3度目の対戦を思い描くハンドボール部、他校の選手と練習を重ねて全国切符をつかんだ1人だけのレスリング部員。話題の中国勢を紹介する。

 ▽バネを武器に急成長

 卒業後は自衛隊入隊を希望している。目標に向け「体を鍛えるには最適」と、重量挙げを始めた。予想外の全国切符を手にした1年生は「周囲に『頑張れ』と言われて、やっと実感がわいてきました」と笑う。

 1月の中国大会。女子53キロ級で全国選抜出場ラインのトータル105キロ(スナッチ51キロ、ジャーク54キロ)を差し上げ優勝。代表に滑り込んだ。「筋肉も体力もついた。記録が伸びるのがうれしい」と声を弾ませた。

 昨年8月に入部した。中学から吹奏楽部で今も掛け持ち。サックスを吹く。「入部時は大会に出ることすら考えていなかった」と明かす。

 11月の広島県新人戦は58キロ級で99キロ(スナッチ48キロ、ジャーク51キロ)。全国選抜に出場できる基準記録の115キロに遠く及ばなかった。その後の地道な練習で7キロ減量し、中国大会は53キロ級に出場。ひそかに狙っていたダイエットを実現するとともに、選抜出場をつかんだ。

 154センチと小柄ながら全身にバネがある。競技歴7カ月余での急成長の要因だ。松井雅和監督は「練習熱心で予想以上に伸びた」と褒め「上級生になれば全国の上位も夢ではない」と期待を懸ける。

 自己ベストは選抜出場の8人中8位。それでも「自分との勝負になる。いい経験にしたい」と強調。体力づくりという、当初の目的を超える才能がきらめき始めた16歳は「選抜では自己最高を10キロ更新したい」と目を輝かせた。(森下敬)

【写真説明】全国の舞台に向け練習を重ねる寺延




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