
| アマスポーツNOW |
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第2部 部活の現状 2 | 部に入れない |
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| 広島県内で最多レベルの運動部数と加入率を維持する三津田高。体育館は生徒であふれる |
| 強豪・特訓 初心者二の足 |
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もうすぐ新学期。新入生には部活も楽しみの一つだが、入りたい部は「強すぎて、練習も厳しい」。スポーツ経験のない生徒は、部選択に悩むことになる。
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小学生のミニバスケットボールが盛んな広島市西区の井口地区。井口中には、県内トップ級の経験者が集まる。女子バスケ部は、十八人の一、二年生全員がミニ出身。毎年四月の仮入部期間では、レベルの高さを目の当たりにして、断念する生徒も少なくない。「生徒には『上手な人ばかりで、付いて行けない。試合にも出られない』という意識がある」と、顧問の古谷学教諭(42)。競技力を求めれば、門戸は狭くなる。「無理をすれば、初心者と経験者を分けて指導できるが、両方とも中途半端になる」と、ジレンマに陥る。
体育科がある広島市の皆実高。昨年の普通科生徒の運動部加入率は三二%で、県内平均を五%下回った。重点競技のサッカー、陸上など5競技は、体育科の生徒や中学時代からの経験者が中心。ある二年生男子は「サッカーをしたかったけど、強いので入れなかった」と言う。陸上部の二年生女子は、「経験がながったので、入部には勇気がいった。練習もきつい」。未経験者の選択肢は限られ、加入率低下の一因にもなる。
| 選択肢減り加入率低下 |
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体育コースを持つ山口市の西京高は、競技力追求の部活が13競技中7競技を占め、運動部加入者は約三〇%。テニス男子は一、二年で部員五人になり、全国選抜大会の県予選で団体チームを組めなかった。
勝利を優先すれば、部員が減る。ある顧問は「お楽しみクラブに戻す気はない。部員は少なくても、来たものでやるしかない」と、覚悟を決める。陸上女子長距離の平野忠彦教諭(47)は「苦しい事に立ち向かえない生徒が増えた。勝ち負けは大事だが、部活への動機づけなど、人間性を育てる立場に返らなければ」と、指導法を自問自答する。
対照的に、呉市の三津田高は昨年、六一%の加入率を示した。十年前に比べ、生徒数は四割減の七百人台ながら、男女で二十六の部を維持。ソフトテニス男子の二年小島智史君^nは「先輩が後輩に教え、上下関係もない。学校全体で入りやすい雰囲気がある」と、話す。六月の運動会では部活を全面に出し、全体を引き立たせる新しい仕掛けを計画する。「部活は生涯スポーツにつながり、教科にないものが学べる。生徒が選択できるように、数は残しておきたい」と、学校側も全面支援する。
部活離れが進む中で、スポーツに親しみやすい環境をどうつくるか。学校に課せられた難題でもある。