
| アマスポーツNOW |
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第2部 部活の現状 6 | 越 境 |
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| 恵まれた環境を求め、他地区からも児童、生徒が集まる可部南卓球スポーツ少年団 |
| 恵まれた環境求め決断 |
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小学校でやっていた競技の運動部が、地元の中学校にない。あっても指導者がいない―。通学区域に縛られた子どもたちには、選択の自由がなく、現状で我慢するしかない。「もっと上手に」「能力を伸ばしてやりたい」と思う親子は、決断を迫られる。
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広島市内に住む会社員(41)は、この春、中学に進む長男の進路で悩んだ。社会人の指導者でもある父親の影響で、長男は小学四年から球技に親しみ、昨年は県代表で全国大会に出場した。「中学で日本一になりたい」という夢を、どうかなえてやるか。頭の痛い問題に直面した。
地元の中学に部はあるが、指導者がいない。週末は部活が規制され、練習できない。両親は県内上位の中学を訪れ、選手のレベルや指導者の熱意などを調べ、三つの選択肢を与えた。「トップの学校ではレギュラーになれないかもしれないが、頑張って全国を狙う」「二番手の学校でエースになる」「地元の学校でのんびり楽しむ」。真剣に話し合い、判断を任せた。結論は「越境」だった。長男の住所を東広島市に移し、県内一の実力を持つ中学に入ることにした。
父親(41)は長い目で成長を願う一方で、こうも思った。「情熱のある指導者が少ない。(越境しなければ)培ってきたものが台無しになり、才能があっても埋もれてしまう」
| 指導者不足など要因 |
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広島市安佐北区の可部南卓球スポーツ少年団。地元体協や住民らの支援で、三カ所の練習場所や指導者がそろう。所属する可部中の男子は、全国中学校大会に六年連続で団体出場。恵まれた環境を求めて、学区外や市外から少年団の練習に通う児童、生徒もいる。
呉市に住む会社員(46)も五年前、長男を地元の中学から可部中に転校させた。二男も昨年から安佐北区に下宿。同少年団で腕を磨く。「呉には卓球のスポ少がなく、中学のレベルも高くない。長男も『思い切りやりたい』と言ったので」。少年団で力をつけた長男は愛知県の高校に進み、今月末の全国選抜大会に出場する。
同スポーツ少年団の木下明仁総監督akは「選手を育てるには、いい環境、時間、練習相手が必要」と言う。だが、部活は少子化による休・廃部や指導者不足などで環境が悪化。スポーツの越境は後を絶たない。高い目標を抱く子どもと親は、「義務教育」という制約の中で悩み、学区の垣根を超えざるを得なくなる。