
| アマスポーツNOW |
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第3部 指導者の現状 3 | 部活離れ |
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| 専門的な指導技術が求められ、顧問のなり手が少ない柔道(本文と写真は関係ありません) |
| マイホーム主義へ変化 |
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毎年四月初め、各校で新年度の部活顧問を決める作業が行われ る。教員の希望を基に、校長や校内の人事委員会などが調整して決 めるが、部活に価値観を見いだせず、嫌々引き受ける教員も少なく ない。
希望は、文化部に集まる。運動部では、ソフトテニスやバドミン トンなどが人気。専門的な技術が必要で、危険が伴う体操、柔道な どは引き受け手に困る。広島市内の元中学校長(61)は「半数以上 が、文化部希望。活動が週一回程度の遊びのような部が好まれる。 部活に情熱を持っている教員は、一割ぐらい」と説明する。
教員の意識も変わった。「マイホーム主義が時代の流れ。公私を 区別。サラリーマン化している」と元校長。休日が練習や大会引率 でつぶれ、代休も取りにくい運動部は当然のように敬遠される。岡 山県中体連が昨年、顧問を対象に実施したアンケート調査(回収1 219人)では、三一・八%が「仕方なく引き受けたので、あまり やりがいを感じない」「嫌々やっている」と答えた。
| 運動経験なく校務多忙 |
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教員採用の問題点を指摘する声も多い。「難関になり、勉強一筋 できた人しか合格しなくなった」と、広島市内の公立中教諭。岡山 県中体連の関係者は「今は教員になることが、ゴールになってい る。人との交わりがうまくできない人が、教員になっている」と言 う。
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運動部経験のない教員の増加が、部活離れに拍車をかける。広島 県高体連の村瀬俊之会長(60)は、「大会シーズンが終わると、ほと んど部活に顔を出さず、生徒に任せっきりで、マネジャー的な世話 しかできない顧問が多くなった」と嘆く。
教育現場は多忙。「二十年前に比べ、校務は二、三倍。部活に出 ようにも、出られない」(同会長)という側面もある。顧問不在の 練習中に事故が起きれば、監督責任が問われる。保護者との板挟み で、意欲を失うケースもある。
女性教員の比率も、上がった。広島県内の公立中学では、過去十 五年間で三五%から四一%、公立高校も一八%から二八%に増え た。土、日曜日もない部活の過熱は、家庭を持つ女性にはつらい。 広島県教組の佐藤富美枝女性部長(51)は、「老人介護の問題もあ り、家庭内での負担はますます大きくなる。家族の協力がなければ できない。意欲はあっても、強さを求められるとパンクする」。
教員の気持ちが部活から離れる中で、村瀬会長は学校運営に果た す役割をこう指摘する。「学校崩壊の現象は、まず部活の衰退に現 れる。逆に学校が立ち直るのも、部活からだ」