中国新聞

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学校
 第3部 指導者の現状 5 校務多忙


校務多忙
仕事に追われ、部活動の指導ができない教員が増えている

会議漬け 時間足りぬ

 「校務が忙しくて、部活動の指導に出られない」。中国地方の 中、高体連の関係者を対象に、中国新聞社が昨年暮れに実施した 「運動部活動アンケート」では、そのような声が多数寄せられた。 部活動と校務に追われる顧問教諭の悩みを聞いた。
≪メ  モ≫
徳島県高体連運動部活動意識調査
(1998年度、県内高校教員が対象)
◆部活動の指導で特に悩んでいることは
@校務が忙しくて指導の時間が取れない25.7%
A部員不足17.9%
B指導力不足16.8%
C施設の問題13.1%
◆1週間の指導日数は
0日11.9%
1日9.6%
2日8.2%
3日12.6%
4日5.4%
5日14.3%
6日24.7%
7日13.4%

 「平日は二日出られればいいほうではないでしょうか」。岡山県 内の公立中でソフトテニス部の顧問をするA教諭(45)は現在、学年 主任を担当している。「大規模校ならともかく、うちのような中規 模校では教員一人当たりの仕事量も多い。一人が五つ、六つの分掌 を持っていたり」。平日は職員会議に学年会、生徒指導や進路指導 の委員会など会議漬け。やっとグラウンドや体育館に顔を出せたと しても、一時間足らず。満足いく指導ができないまま、練習はいつ も終了時間の午後六時を迎える。

 会議だけが理由ではない。入学式、文化祭、修学旅行など、学校 行事ごとに、案や報告書を準備しなくてはならない。加えて、本業 である授業の準備や教材研究の時間も必要だ。「校務をおろそかに して、部活動の指導はできない。現実を見ると、社会体育への移行 が望ましいと思うが、学校の部活動に対する保護者や子供の期待は まだまだ大きいですから」。いかに時間をつくるか。A教諭はいつ も頭を悩ます。

部活励むと帰宅は深夜

 鳥取県内の高校でソフトテニス部の顧問をしているB教諭(42) は、ほぼ毎日、部活動の指導をしている。「他の先生に迷惑をかけ ることはできないので会議には出席するが、原則自分の仕事はすべ て、部活動が終わってからするようにしているので」。下校時間の 午後六時以降が、B教諭にとって、校務をこなす時間となる。

 「一生懸命な生徒を見ていると、何とか目標を達成させてやりた いと思うんです」。生徒の熱意にこたえようとすれば、当然教員の 負担は大きくなる。教材研究や授業の準備には時間がかかる。担任 しているクラスの生徒指導や、ホームルームの準備もある。それだ けに、学校を出るのはいつも午後十時過ぎ。家に帰ると、寝るだけ という生活が続いているという。

 少子化による教員減が続く中、今後も仕事量が増えていくこと は、容易に予想される。「勤務時間や仕事量を考えると、今がもう 限界でしょう。教員にも家族がありますから」(B教諭)。切実な 声も、対応策は見当たらない。


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