
| アマスポーツNOW |
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第3部 指導者の現状 7 | 保護者教育 |
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| 高校野球で選手のためにお茶を用意する保護者。「保護者の協力なしには、部活動の運営は難しい」という指導者は多い |
| 距離間 生徒以上に難題 |
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「円滑な部活動の運営に、保護者の協力は不可欠」と言う声を、 運動部活動の指導者からよく聞く。しかし、保護者の部活動に対す る思い入れが過熱し、指導者とのトラブルが生まれる例も少なくは ない。
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「もう少し、保護者とのコミュニケーションを取るべきだったと 思います」。中国地方のある小学校で、バレーボールを指導してい るA教諭(38)は、後悔を口にする。同小のスポーツ少年団は、昨夏 の全国小学校大会で上位入賞を果たした。しかし、保護者とのトラ ブルでその後、レギュラー四人を含む五選手が退部する事態になっ た。
トラブルのきっかけは、十一月に行われる県のスポ少大会だっ た。A教諭は教育的配慮から控え選手で戦うことを決め、レギュラ ークラスと控えを分けた練習メニューを提案した。「戦力はダウン しても、これまで球拾いをしてくれた子どもたちに試合を経験させ てあげたかった」(A教諭)
しかし、一部の保護者は、その方針に反発。練習に来なくなった 子どもと保護者に対し、A教諭は説得を続けたが、退部という最悪 の結末を変えられなかった。
| 親密過ぎればトラブル |
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保護者との付き合いで、A教諭は過去に苦い経験をしていた。 「仲良くし過ぎて、父兄が練習方法や試合での選手起用に口を出さ れるようになりましてね」。以来、保護者とは、あえて距離を置く ようにした。
実際、この一年間も父母には「親御さんは、わざわざ来られなく てもいいです」と、言い続けてきたという。「それが誤解を招いた のかもしれません。説明不足だったと思う。最後にチームが分裂す るような形になって、残念です」と、振り返る。
広島県内の公立中で野球部の監督を務めるB教諭(41)は、保護者 教育の重要性を口にする。過去に、選手起用をめぐって、保護者か ら抗議を受けた経験を持つ。「親にとっては、自分の子供が一番か わいい。だから、言葉で説明しても、理解してもらえない」と言う B教諭は、保護者に対し、試合だけではなく練習も見に来るよう勧 めている。以後、保護者からの不平、不満は消え、逆に保護者のバ ックアップもあって、チームは中国大会にまで進出した。
保護者との付き合い方について、広島市内の陸上指導者は言う。 「近すぎてもトラブルが起こるし、遠すぎると協力が得られない。 つかず離れずが理想だが…」。それは、多くの指導者にとって、生 徒指導以上に難しい問題でもある。