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学校
 第1部 部が消える 3 顧問不足


顧問不足
運動部数を大幅に減らす学校が多い中で、多くの生徒がサッカーやバスケットボ ールなどの部活動を楽しむ安佐中

少子化響き教員数も減

 学校の運動部活動の指導者は、ほとんどが教員である。その教員が少ない。少子化で教員採用者数が激減。生徒減によるクラス数減で、一校当たりの教員も減り続けている。そして、教員減は顧問不足に形を変え、部活動にも影を落としている。

 野球、サッカー、バスケットボール…。広島市安佐南区の安佐中のグラウンドは、部 活動を楽しむ生徒でいつもあふれかえる。同校は全校生徒七百二十人の中規模校ながら、市内の公立中では最大の十五の運動部がある。
配置困難 苦肉の「整理」

 「部活を大切にするのは、学校の伝統です」。遠藤秋実教頭が胸を張るように、少子化の中でも、教職員一体となって部の存続に励んできた。競技力も高く、毎年多くの部が全国や中国大会に進んでいる。

 しかし、新年度は男子テニス部と女子バスケットボール部が姿を消す。五十年を超える同校の歴史の中で、初めての廃部である。原因は教員不足にある。同校の生徒数は、ベビーブームと周辺の宅地化もあって、一九八六(昭和六十一)年に千四百七十九人とピークを迎えた。その後、減少に転じ、十三年間で生徒数は約半分になった。クラス数は三十四から十九に。管理職を含めた教員数も五十六人から三十六人に減ったが、運動部数は当時の数を維持してきた。
≪メ  モ≫
 ◇広島市内の公立中学校59校の、最近5年間の1校当たりの休・廃部数(94年度と99年度を比較、新設1校除く)
    なし 23校(39.0%)
    1部 16校(27.1%)
    2部  9校(15.3%)
    3部  7校(11.9%)
    4部  3校( 5.0%)
    5部  1校( 1.7%)

 「一つの部に三人の顧問がついていた時代もありましたね」。八七年から同校に勤める遠藤教頭は振り返る。急激な生徒減による教員減は、次第に学校の顧問配置を困難にさせていく。三人体制は間もなく見直され、五年前からは二人顧問制も難しくなった。「部活動についての先生方の負担は、年々増えるばかりでした」(遠藤教頭)。苦肉の決断には、こんな背景もあった。

 教員減による部の整理は、都市部の中学校では珍しくない現象である。来春、教員減を控えている公立中学校の校長はいう。「年度末になると、卒業者数と入学者数を比較し、減員数を予測する。そしてどの部を整理するか考えなくてはいけない。部員がいなくて廃部になるケースと違い、活動している生徒を巻き込むこともあるので、決して容易ではないんです」

 入学式まであと二カ月たらず。多くの学校関係者にとって、また頭の痛い季節を迎える。


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