
| アマスポーツNOW |
|
第4部 変わる部活 10 | クラブ化 |
|---|
|
| 週末はサークルとして活動する島根大付中の剣道部。コーチは高段者らがそろう |
| 一貫指導 教員の負担減 |
|---|
松江市の島根大付中は四年前、部活の安定化や教員の休日確保などを狙いに、土、日曜日は学校活動から切り離し、保護者主宰のサークル(社会体育)に切り替えて活動する。
平日の部活(16部)は従来通り、教員が指導。週末は各部の保護者が当番を決めて練習に付き添い、外部コーチやOB、競技経験のある保護者、顧問の教員もボランティアで指導する。
| ||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
剣道部は、四人が交代で指導する。六段の腕を持つ保護者の母親ら、県内有数の指導者がそろう。顧問の大島悟教諭(37)は「自分は校務が忙しく、顔を出せない日が多い。技術指導は、サークルが中心になっている」と、練習メニューは部活にも生かしている。
指導者不在で廃部寸前だったソフトテニス部は、サークル化でよみがえった。指導スタッフは、教員を含め六人。部員は、男女合わせて七十人近くに増えた。
| 生徒の活動選択に幅 |
|---|
保護者で島根大教授の竹山光一さん(52)も、球出しなどで協力。「サークルで親子のコミュニケーションが取れる。先生も土、日曜日は、勤務時間外。完全に保護者だけで運営する形にしてもいい。そうすれば、先生も楽になる」と話す。
松江市内でテニススクールを経営する田中米蔵さん(54)は、指導五年目。「生徒も週休二日の時代。部活ができない学校は、民間へ移すようになる。先生の異動に関係なく、一貫して生徒を見ることもできる」と、先進的な取り組みを評価する。
運用も柔軟。部活はせず、サークルだけの生徒や2競技を掛け持ちする生徒もいる。教員の大半がサークルにもかかわるが、あくまで自由意思。部活主任の安達直幸教諭(33)は「生徒には選択肢が増え、レベルアップにもなっている。教員も自分の時間が持て、空いた時間を教材研究などに回すことができる」と、利点を指摘する。
サークル化に際しては、「学校ばかりにゆだね過ぎた。協力しよう」と言う保護者の声が多く、理解が得られた。外部指導者による練習の過熱を懸念し、学校と保護者が取り決めもした。
練習は一日四時間以内。夏休みの練習日は部活を含め、月二十日間以内とした。部活も大会前以外は、週三日。出場できる大会も、年間四、五大会に制限した。山崎裕二副校長(51)は「学習時間や家族とのだんらんも確保したい」と言う。
前例のないサークル化。「けがが起きた時の対処や施設の管理など、細かい問題がいろいろ出てくる」と山崎副校長。各学期に一回、両者が情報交換をし、教育活動としての共通理解を図りながら試行錯誤する。