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 第4部 変わる部活 13 道場との連携


道場との連携
小学生の練習では、遊びの要素を多くし、柔道好きを育てる望星館道場

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 山口県高体連の柔道専門部は今月初め、県総体の組み合わせを決める会議を開いた。「申し込みは、また減りました。昨年は36校、今年は32校ですよ」。専門委員長を務める宇部西高の山根知彦教諭(40)は、ため息をついた。

 指導者不足や部員減により、休廃部が相次ぐ日本のお家芸・柔道。「部活はやがて成り立たなくなる。昔のように道場やクラブが活性化しないと、競技人口は今の半分になる」。危機感を募らせた山根教諭は四年前、自ら道場を開き、社会体育に活路を求める。

 父親の勝彦(65)さんの協力で、厚狭郡楠町の自宅わきに、五千万円をかけて百八畳の「望星館道場」を建設した。共鳴した宇部市・小野小の斎藤豊教諭(42)も師範を買って出た。スポーツ少年団にも登録し、現在は小、中学生計三十六人が通う。道場OBの大学生らも交代でけいこを手伝う。

 宇部西高柔道部員の寮も併設した。「生徒が練習したいと思った時に、いつでもできる環境をつくりたかった」。部員は週二回、道場で子どもたちと一緒に汗を流す。中学生の相手もし、手本を示す。

 小学生は学校体育の延長と位置付け、基礎体力づくりが中心。ゲーム形式の体操やしっぽ取り、トンネルくぐりなど、飽きがこないよう、遊びの要素を多くする。柔軟性や敏しょう性など、今の子どもに欠けているものが、身に着いてくるという。サッカーや野球と掛け持ちの子もいる。「中学で柔道以外の競技に移ってもいい」。斎藤教諭はおおらかに育てる。

練習に遊びの要素も

 勉強会もある。練習の後、小、中、高校生が一緒に宿題をする。高校生は面倒も見る。文武両道の一貫指導で、「親も安心して預けてくれます」。

 五輪金メダリストの山下泰裕さんは東海大の二年先輩で、星望舘を訪れた際には、講演してもらった。昨年十二月には、二十二人の道場生を連れ、オーストラリアのニューカッスル市を訪問した。現地の柔道協会と親善試合やホームステイで交流を深めた。「日本人以上の礼儀正しさに生徒は驚いていた」と山根教諭。インターネットのホームページも開設している。

 「以前は親が柔道をやらせたが、今の子どもは待っていても来ない。楽しさをPRしないと底辺は広がらない」。時流を直視して、魅力ある道場づくりに努める。後継者となる教員や社会体育の指導者を育てるのも夢だ。


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