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 第4部 変わる部活 15 Jリーグとの連携


Jリーグとの連携
出雲市のサッカー関係者とクラブ運営などについて打ち合わせをする今西総監督(右から2人目)

部・指導者 不在をカバー

 一九九六(平成八)年に発表された「Jリーグ百年構想」。その 中で、「Jクラブは地域に根ざしたスポーツクラブを目指し、スポ ーツが生活に溶け込み、人々に心身の健康と生活の楽しみを与える ことができる街づくりを進める」という基本理念を明記している。 Jクラブが実際に、行政や地域のクラブと連携を取りながら、スポ ーツ振興を進めている例を追った。

 小学一年から中学三年まで、二百人近くが所属する出雲市のくに びきサッカースクール。サンフレッチェ広島のスタッフ一人がコー チとして常駐し、ジュニアは週二回、ジュニアユースが週三回、市 内の民間会社のグラウンドで練習している。

 「Jのコーチに最新の指導を受けられ、喜んでもらっている」 と、大谷佳弘代表(65)。評判は島根県内にも広がり、松江市内や隠岐か らも選手が集まっている。

 発足したのは九四年。「学校にサッカー部がなかったり、部があ っても指導者がいなかったり。そうした子どもたちの受け皿になれ ば、との思いでした」(大谷代表)。教員は自分の学校の指導で精 いっぱいの状況で、地域にもいい指導者が見つからなかった。そこ で、面識があったサンフレの今西和男総監督(59)に相談。指導者を 派遣してもらっている。

行政・企業もサポート

 最初の二年間は、月四回の派遣だった。九六年から常駐になっ た。競技力も上がり、卒業生の多くが地元の大社高、出雲高で活 躍。三人がサンフレユースに進んだ。また、コーチが教員らを対象 に月一回、「出雲のサッカーを変える会」を開き、指導者養成も進 めている。今西総監督は「成功したのは、行政や企業、地域の協力 でハード、ソフトの問題がクリアされているから」と言う。

 サンフレと地域との連携は、サッカーだけにとどまらない。出雲 市は二〇〇二年をめどに、市内6地区で総合型地域スポーツクラブ の設立を目指している。この試みにも、サンフレは情報提供などで 協力していくと言う。

 「百年構想の理念通り、今後も地域のスポーツ振興に寄与してい きたい。もちろん、出雲以外でも希望の地域やクラブがあれば、協 力を考えていく」と、今西総監督。Jクラブと地域との連携は、今 後に大きな可能性を秘めている。(アマスポーツ取材班)=第4部おわり


 第5部は六月下旬から、「組織と周辺」を連載。中、高体連の大 会運営や受益者負担、子どもたちの体力低下、スポーツ障害などの 現状や問題点を取り上げます。


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