
| アマスポーツNOW |
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第4部 変わる部活 1 | 一貫指導 |
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| 豊浦町の屋内土俵で、一緒にけいこをする地元の小、中、高校生 |
| 長期育成へ小・中・高連携 |
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小、中、高校で分断され、一貫性を欠く指導。短期間で結果を求 め、燃え尽きなどを生む弊害をどう克服するか、日本のスポーツ界 が抱える課題である。
響灘に面した山口県豊浦町。人口約二万人の町が、全国の相撲関 係者から注目を集める。豊浦中にある屋内の土俵では毎日、同中学 と響高の部員が合同練習をする。土、日曜日には川棚クラブの小学 生も加わる。総勢十九人。小学生は中学生、中学生は高校生の胸を 借りてけいこに励む。
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土俵わきではクラブ、中学、高校の指導者が顔を並べる。「慌て るな」「左へ回れ」「勝負を捨てるな」。一番ごとに声を掛け、協 力し合う。「三人が違った部分で指導できる。小学生の指導者が口 に出しにくいことは、中、高校の指導者が言う。選手が相撲を嫌い にならないよう、個性や能力に応じて、どう伸ばしてやるかなど、 いろんなことが相談できる」。響高の朝岡輝喜教諭(36)は、一貫指 導の利点を強調する。
| 地域ぐるみの支援カギ |
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川棚クラブは十二年前に、相撲歴の長い地元の会社員藤本米和さ ん(49)の呼び掛けで誕生。七年前には豊浦中に、転任して来た沼田 光信教諭(35)が部をつくった。当時は響高に部がなく、選手は他県 に流出していた。相撲好きの町長が県教委に掛け合い、山口水産高 にいた元全日本学生王者の朝岡教諭を二年前に招き、態勢が整っ た。町の有志による後援会も発足し、遠征、合宿費を補助。相撲が 「町技」になった。
昨年、川棚クラブは全国わんぱく相撲で団体準優勝。全国小学生 大会では個人戦の優勝と3位。豊浦中も全国都道府県選手権で優勝 し、世界ジュニアの軽量級では二年生が3位に入った。響高も全国 総体に初出場した。朝岡教諭は「前任校では未経験者を集めて指導 した。三年間である程度にはなるが、全国八強が精いっぱいだっ た」。沼田教諭も「ようやく連携がとれてきた」と手ごたえを感じ ている。
勝利より礼儀や思いやりを最優先する。「豊浦の選手は試合で相 手を倒した後、必ず起こしに行く。どこへ行っても褒められる。礼 儀正しさが地域の支援を得る基になっている」(藤本川棚クラブ代 表)
地域全体で選手を支え、育てる豊浦の相撲。三人の指導者は同じ 言葉を口にした。「学校、保護者、地域のどれが欠けてもだめ。 (一貫した)システムがないと選手は育たない」