
| アマスポーツNOW |
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第4部 変わる部活 2 | 底辺拡大 |
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| 子どもからマスターズ選手までが世代を超え、競技を楽しむサタデー陸上 |
| 「末永く楽しむ」の動き |
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スポーツの底辺が細る中で、一部のトップ選手や競技力向上に偏 った選手育成に疑問を抱き、生涯スポーツへのきっかけづくりを重 視する動きも広がる。
「スポーツは、若い人や強い選手だけのものではない。末永く楽 しんでほしい」。五年目を迎えた広島市陸協の「サタデー陸上」 は、そんな思いから生まれた。毎月一回、学校が休みの土曜日に、 広島市の広島スタジアムで講習会を開く。
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参加料は一人二百円。7種目に分かれ、各種目に二人のコーチが 付く。毎回、二、三百人が参加。小学生から八十歳代まで世代を超 えて競技を楽しみ、交流する。その都度、好きな種目も選択でき る。「参加者同士も教え合う。子どもは年配者の背を見て育つ」。 発案者の光岡薫明さん(52)は、狙いを語る。
光岡さんは以前、市内の中学校を指導に回った。初歩的な指導も できない顧問、用具の不足…環境の悪さを肌で感じ、講習会を思い 付いた。
| 協会、枠を設けず講習会 |
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指導者は、学校などの枠を超えて協力。教員や実業団を中心に、 五十一人が交代で指導に当たる。陸上経験のない学校の顧問も、引 率を兼ねて指導法を勉強する。長束中教諭の竹川雄一強化副部長 (36)は「生徒は部活で教えてもらえない専門的な指導が受けられ る。いろんな人の中で、刺激も受ける」と話す。
日本の選手は少年時代から特定の競技、種目に専門化。視野が狭 く、燃え尽きやすく、競技人生が短命に終わるケースも多い。「ジ ュニアは世界でも強いが、大人になると勝てない。多種目をやり、 違った筋肉や頭のメカニズムを使うことで幅が広がる」と広島市陸 協の藤川若実理事長(66)。生涯スポーツの基本を身に着けることを 主眼に置き、クラブ化も視野に入れる。
広島市卓球協会も六年前、小、中学生を対象にしたジュニアサー キット(年十回)を始めた。「レギュラーでない選手に試合の場 を」と、中学教員三十人が運営。毎回、県内の学校やスポーツ少年 団、クラブから、六、七百人が集まる。大会の少ない小学生には励 みなり、同じテーブルで中学生に挑む。庄原スポーツ少年団の山本 隆明代表(50)は「子どもは力に応じて目標が持て、伸ばしてやれ る」と、欠かさず参加する。
安西中教諭の沢井巳喜男事務局長(38)は、言う。「強くなくて も、卓球の楽しさを知り、続けてくれる子どもを育てないと、先細 りになる。社会人になった時、交流を深める媒介として生きること もある」。愛好者育成の大切さを強調した。