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 第4部 変わる部活 3 合同部活動


合同部活動
徳山高1年生(右側の立っている2人)に、寝技を指導する新南陽高の生徒

部員・指導者不足を補う

 運動部活動を維持していく上で、大きな障害となっているのが、 少子化による部員不足と指導者不足である。その解決法の一つに、 複数の学校が同じ場所に集まって練習する合同部活動という考え方 がある。
≪メ  モ≫
 岡山県中体連の運動部活動に関する調査
(1999年6-7月、県内の 運動部顧問1219人から回答)
◆部員が少ない場合、近隣の中学校同士で合同活動したほうがい いか
非常にそう思う10.4
ややそう思う42.2
あまり思わない34.9
全く思わない11.8

 徳山高柔道部は同校の武道場で毎日、近隣の新南陽高と合同練習 している。「両校とも、部員は十人前後。部員が少ないと練習も進 まないし、一緒にやるとお互いの刺激にもなる」と、徳山高監督の 守田信晃教諭(39)。新南陽高の生徒が到着する午後四時半すぎか ら、両校の生徒が入り交じり、熱の込もった練習が始まる。

地域・行政も後押しへ

 練習日は土、日曜を除く週五日。学校間の距離が約4キロと近く、 新南陽高の生徒はほとんどが自転車で徳山高に移動。一部の生徒 は、顧問が自家用車で引率する。移動、練習時の安全面を考え、顧 問が会議などで参加できない時は原則行わない。昨年、新南陽高の 顧問が異動となったため、現在は守田教諭が両校を一括で指導して いる。

 合同部活動を始めたのは三年前。深刻な部員不足に悩んでいた両 校の顧問が相談し、守田教諭が校長を説得した。競技力も年々上が り、現在では個人戦の県チャンピオンも生まれている。「競技者の 減少は、指導者不足が一番の要因。合同練習は、今後も増えていく と思う」と守田教諭。今春からは、徳山市内の岐陽中も参加してい る。

 学校だけでなく、行政も加わって合同部活動を進めようとしてい る地域もある。二〇〇二(平成十四)年の学校完全週休五日制を前 に、井原市では本年度から、複数校の合同部活動に取り組む「いき いき子供プラン」を試行する。市内十一小学校と三中学校が対象。 小学校は二、三校の学校単位で、中学校は部のない学校ががあるサ ッカー、弓道など四競技で募集する。

 場所は、市や学校施設を利用。指導には教員のほか、地域の指導 者にも依頼する。試行期間は二年間で、六月からの五カ月間、第 二、四水曜日を中心に計六回ずつ実施。二〇〇二年からは、第二、 四日曜日に本格実施する。

 同市では、小学校を中心に少子化の影響が深刻化し、中学校でも 部員、指導者不足が部活動に影響を与えている。市教委の渡辺惣市 課長補佐(46)は「学校単独でなく、地域を含めて部活動を支える時 代が来ている」と言う。学校、地域、行政。部活動において、多く の連携が模索され始めている。


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