
| アマスポーツNOW |
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第4部 変わる部活 5 | 合同部活の課題 |
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| 危険が付きまとうラグビー。合同チームの試合出場には、各県で意見が分かれている |
| 地域性や種目で温度差 |
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少子化による部員不足の救済策として注目される合同部活動。し かし、問題を抱えるすべての学校で、受け入れられている訳ではな い。地域や競技種目によっては、「現実的に難しいのでは」と多く の問題点も指摘されている。
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広島県北地域のある中学校では、野球とサッカー部がともに部員 不足でチームが組めない状態にある。大会への参加はおろか、満足 いく練習もできない。両部の顧問は隣町の中学校との合同部活動を 計画したが、実現には至らなかった。
最大のネックとなったのが、練習場の確保だった。両校間の距離 は、直線距離にして約7キロ弱。どちらの学校で練習するにしても、 生徒移動の手段を考えなくてはならない。バスを利用すれば、過疎 地域だけに便数が少ないため、移動するだけで部活動の時間がほと んどなくなる。
| 場所・時間の調整が壁 |
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そこで、両校の中間地付近に練習場を探したが、適当な場所は見 つからなかった。「移動距離が長くなれば、安全性の問題も出てく る。部員不足は山間地域の方が深刻だが、合同部活動が活用できる のは都市部の学校だけでしょう」と、野球部顧問は言う。
鳥取県の岩美高ウェイトリフティング部は二年前、隣接する岩美 中と合同部活動を開始。高校の道場で、一緒に練習を行っていた が、活動はわずか二カ月しか続かなかった。
「学校行事などで、練習日程の調整が出来なかった」。当時、岩 美高の顧問だった前川章三さん(41)は振り返る。中学生が練習出来 る日に高校に行事が入っていたり、逆に高校生の練習日に中学生の 試験が入っていたり。
両校の顧問も校務で練習に出られない日もあり、定着するまでに 至らなかった。「どちらかの顧問が、常に練習に出られるような環 境づくりが必要だった」。顧問同士の連携の大切さを痛感したと言 う。
合同チームの試合参加にも、厳しい声はある。高体連の正式競技 の中で、最も多くの人数を必要するラグビー。広島県ではすでに合 同チームの参加が始まっているが、山口県ではまだ専門部での検討 段階にある。
中村竜夫専門委員長(47)は「特に危険が付きまとう競技なので、大会の日だ け集まって試合をするのは難しい。合同練習を組むにしても、練習 中のけがに対する補償の問題がある」と言う。地域性と競技性。普 及に向けてのハードルは、決して低くはない。