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 第4部 変わる部活 9 外部コーチの問題点


外部コーチの問題点
トラブル防止には、顧問と外部コーチの連携が欠かせない(本文と写真は関係ありません)

指導方針 顧問とズレも

 外部コーチは中国五県で年々、その数を増やし、各県の中、高体連ではコーチのベンチ入りを認める動きが進んでいる。しかし、その流れの裏では、トラブルも後を絶たない。
≪メ  モ≫
岡山県中体連の運動部活動調査
(1999年6-7月、県内中学の運動部顧問1219人から回答)
◆外部指導者との関係について
大いに悩んでいる1.6%
やや悩んでいる6.2%
あまり悩んでいない36.1%
全く悩んでいない54.9%

 最も多いのが、顧問とのトラブルである。「外部コーチの指導が過熱し、顧問の指導方針との間にズレが生じるケース多いですね」。島根県の中体連関係者は実際にあった例を挙げ、説明した。

 ある中学校では、顧問会議で部活動の時間が決まっていた。しかし、熱心な外部指導者は、約束の時間を無視。午後七、八時まで練習を続け、学校内で問題となった。

 「コーチが年配で、顧問が若い先生だったので、なかなか口を出しにくかった。生徒も指導できない顧問よりも、コーチの言うことを聞く傾向があった」。このため、外部コーチのいる部は、顧問になるのを嫌がる教員が多いと言う。

事前に立場の確認を

 外部指導者の立場の不明確さが、一番の問題との声もある。多くのトラブルを知る山口県の高体連関係者は「学校や顧問ともめる人を見てみると、選手起用について口を出すなど、コーチという立場を忘れて、監督になった感覚でいる人が多い」と言う。

 ある高校では、外部コーチが生徒の進路問題にまで口を出し、問題となった。また、大会中に「バカ、アホ」といった教育的配慮に欠ける発言をした者も、高体連に報告されている。「コーチは、あくまでもサポーター。その意識付けを最初にしっかりとやっておく必要がある。あとはその人のモラルの問題」と、関係者は口をそろえる。

 トラブル防止の試みもある。山口県玖珂郡玖珂町の玖珂中では二年前から外部コーチを受け入れ、現在はサッカー、野球、バスケットボールなど七競技八人に及ぶ。これだけ多くの人数を抱えながら、問題なく運営できているのは、学校側とコーチを派遣する町教委とが連携し、事前に徹底した人物検討を行っているからである。

 コーチ選定の話し合いには、町教委、校長、顧問、コーチが出席。人格についての検討に加え、「コーチはお手伝いで、監督である顧問の立場を侵さない」という意思確認している。友重宏理教頭(55)は「部活をする生徒にとって、指導者の存在は大切。トラブルなく進めていきたい」と言う。増えるニーズに伴い、学校側の対応も重要となってきている。


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