
| アマスポーツNOW |
|
第4部 変わる部活 9 | 外部コーチの問題点 |
|---|
|
| トラブル防止には、顧問と外部コーチの連携が欠かせない(本文と写真は関係ありません) |
| 指導方針 顧問とズレも |
|---|
外部コーチは中国五県で年々、その数を増やし、各県の中、高体連ではコーチのベンチ入りを認める動きが進んでいる。しかし、その流れの裏では、トラブルも後を絶たない。
| ||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最も多いのが、顧問とのトラブルである。「外部コーチの指導が過熱し、顧問の指導方針との間にズレが生じるケース多いですね」。島根県の中体連関係者は実際にあった例を挙げ、説明した。
ある中学校では、顧問会議で部活動の時間が決まっていた。しかし、熱心な外部指導者は、約束の時間を無視。午後七、八時まで練習を続け、学校内で問題となった。
「コーチが年配で、顧問が若い先生だったので、なかなか口を出しにくかった。生徒も指導できない顧問よりも、コーチの言うことを聞く傾向があった」。このため、外部コーチのいる部は、顧問になるのを嫌がる教員が多いと言う。
| 事前に立場の確認を |
|---|
外部指導者の立場の不明確さが、一番の問題との声もある。多くのトラブルを知る山口県の高体連関係者は「学校や顧問ともめる人を見てみると、選手起用について口を出すなど、コーチという立場を忘れて、監督になった感覚でいる人が多い」と言う。
ある高校では、外部コーチが生徒の進路問題にまで口を出し、問題となった。また、大会中に「バカ、アホ」といった教育的配慮に欠ける発言をした者も、高体連に報告されている。「コーチは、あくまでもサポーター。その意識付けを最初にしっかりとやっておく必要がある。あとはその人のモラルの問題」と、関係者は口をそろえる。
トラブル防止の試みもある。山口県玖珂郡玖珂町の玖珂中では二年前から外部コーチを受け入れ、現在はサッカー、野球、バスケットボールなど七競技八人に及ぶ。これだけ多くの人数を抱えながら、問題なく運営できているのは、学校側とコーチを派遣する町教委とが連携し、事前に徹底した人物検討を行っているからである。
コーチ選定の話し合いには、町教委、校長、顧問、コーチが出席。人格についての検討に加え、「コーチはお手伝いで、監督である顧問の立場を侵さない」という意思確認している。友重宏理教頭(55)は「部活をする生徒にとって、指導者の存在は大切。トラブルなく進めていきたい」と言う。増えるニーズに伴い、学校側の対応も重要となってきている。