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相次ぐ撤退で、運営の見直しを進めるハンドボールの日本リーグ。女子のOSAKIは昨年度を最後休部(昨年9月、イズミ―OSAKI戦)

相次ぐ撤退 存続の危機

 七月、バレーボール女子のユニチカ(旧日紡貝塚)が、廃部を発 表した。一九六四年の東京五輪で日本を優勝に導き、「東洋の魔 女」とうたわれた伝統チームの消滅は、スポーツ界に衝撃を与え た。

 女子の五輪最終予選で、日本が初めて代表権を失った直後だっ た。「寝耳に水でした」。Vリーグの岡野昌弘実行委員長(56)=日 本協会常務理事=は、二重のショックに頭を抱えた。その後、東レ が全選手の移籍受け入れを表明したが、関係者は「『あのユニチカ でさえ』と、他の企業に廃部のお墨付きを与えたようなもの」と、 憂えた。

 各競技の日本リーグは、存続の岐路に立つ。Vリーグはこれま で、「時代ごとのブランド企業」が名を連ね、看板的な地位を保持 してきたが、この十年間で実業団(現V1)リーグ、地域リーグを 含め、16チームが消えた。

経費削減へ運営見直し

 年間三億円前後といわれるチームの運営費。業績不振の企業に は、負担になる。「運営を抜本的に変え、どうしたら企業にメリッ トがある形にできるかを考えなければ。五輪出場を逃した影響も、 じわじわ効いてくるのでは」。岡野実行委員長は、経費削減のシス テムづくりを急ぐ。

 ハンドボールは、5チームが撤退。1チーム減ると、登録金など 日本協会とリーグの収入は年間四、五百万円の減になる。日本リー グの山下泉運営委員長(64)=広島県協会会長=は「強化資金も、大 半を企業が出している。今は負担をかけず、存続することが目標。 今後は会社の業績が良くても、やめる時代になる」と、危機感を強 める。

 各企業のオーナーに会い、存続への理解を求める一方、来年九月 のリーグから、日程を短縮する。全14試合を従来の十四週から九週 で消化。チームの経費を三、四百万円削減する見通しだ。

 バスケットボールは昨年以降、14チームが次々に撤退し、リーグ の維持すら危ぶまれる。女子日本リーグ機構は、移動を少なくする 開催地選びや、事前のセールスプロモーションなど、運営のスリム 化や魅力アップに知恵を絞る。

 高木彰常務理事(51)は「試合前のサイン会や公開練習など、地道 にやりたい」。引退した選手による普及、PR活動や、異競技の女 子リーグ連携も視野に入れている。

 甲府クラブ(甲府市)は昨年、企業チームを地元が引き継ぎ、地 域支援の形で再出発した。「一つの企業で、チームを抱える時代で はない。関係会社が出資したり、運営会社を作ってスポンサーや一 般会員を募る方法もある」と、高木常務理事。新しいチーム形態へ の模索も始まった。


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