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第1部 現状リポート 7 | スポーツ少年団 |
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| 勝利重視 離れる団員 |
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一九六二年に結成された日本スポーツ少年団。日本体協傘下の社 会体育団体として、学校運動部とともに児童、生徒の受け皿になっ てきた。九十万人(昨年)を数える全国の団員数は少子化などでピ ークだった九四年に比べ、十三万人の減。二十歳未満が対象なが ら、小学四―六年生が九割を占める。「部活との関係もあるが、中 学に入ると八、九割がやめてしまう」。同体協少年団運営課の小林 寛課長代理(43)は、衰退傾向に頭を痛める。
| 1991年 | 2000年 | |||
|---|---|---|---|---|
| 広島 | 31904 | (981) | 27501 | (1034) |
| 山口 | 29565 | (973) | 24140 | (969) |
| 岡山 | 28166 | (843) | 22764 | (842) |
| 島根 | 8855 | (303) | 8662 | (333) |
| 鳥取 | 4735 | (137) | 4663 | (164) |
| 合計 | 103225 | (3237) | 87730 | (3342) |
中国地方の団員は、八万七千人。過去五年間で一万五千人減少し た。背景には、活動の過熱も指摘される。広島市体協のアンケート 調査(九八年、九百七人回答)によると、週六日以上練習する団員 が三四・三%。練習時間も一日三時間以上が四三・九%に及ぶ。同 体協の三原征男事務局長(59)は「試合で勝つための活動になり、 『中学ではもういい』となる」と話す。
勝利志向の団ではレギュラーになれず、落ちこぼれる団員も少な くない。広島県少年団の竹本久男常任委員(53)は「燃え尽きやけが で、つぶれる選手も多い。指導者は健全育成と言いながら、自分の ためにやっている」と嘆く。
同市内の三百三十二団(一万四百九十四人)のうち、三百十六団 が単一競技団。団員数の平均は八七年の四十四人から、三十一人に 減った。中学生の加入者が六三%を占め、小学生がが三五%の同市 では「低学年を入れないと、団(チーム)の維持ができなくなって いる」(竹本常任委員)。
| ニーズと活動にズレも |
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低年齢化に対し、発育段階に応じた指導プログラムはなく、危険 性は増している。百五十九の学校団の多くは、教員が指導。異動で 廃団に追い込まれるケースもある。
団員のニーズと活動内容とのギャップも、生まれている。アンケ ート調査では、「スポーツ以外の楽しみや活動」「大人と一緒にや れるもの」「一、二軍のチームが両立するもの」を求める子ども が、計五〇%に及ぶ。スキーやボウリング、スケートなど、多彩な 競技も望んでいる。「今は子どもの興味をそいだ形で、指導されて いる」と三原事務局長。指導者には、幅広い活動やマネジメント能 力が要求されている。
二〇〇二年から、学校は完全週休二日制に移行。休日の受け皿と して、少年団の役割は増す。日本体協は、文部省が進める総合型地 域クラブの核に位置付ける。団の統合が課題になり、「ボランティ ア活動や異世代交流」(小林課長代理)も望まれる。「健全育成と 地域づくりという原点に戻って、考えなければ」。竹本常任委員 は、指導者に意識改革を呼び掛ける。
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