| アマスポーツNOW |
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第1部 部が消える 7 | 1人部員 |
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| 全国選抜大会に向け、顧問の近藤教諭(手前)を相手にラリーを繰り返す川口さん |
| 人気競技に押され細々 |
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多くの部員を抱え、グラウンドの大半を占有し、活気に満ちるサッカー、野球部…。対照的に狭い場所で、ひっそりと練習に励む姿もある。広がる競技間の人気格差。部員一人の部も増え、存続の岐路に立つ。
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広島市安佐南区の祗園高卓球部。四年前、十五人いた部員は昨年から一人になった。放課後のミニアリーナ。顧問の近藤紀子教諭と、一年生の川口幸子さんがラリーを続ける。近藤教諭が会議のある週二日は、マシンを相手に打ち込む。「一人だと決まった練習しか出来ない。寂しい」。川口さんはそっと漏らす。
近藤教諭も、部員減で部の在り方について悩む。「同好会のような楽しい部にした方がいいのかとも思うけど…。彼女がいる限りはピンポン部ではなく、卓球部でいたい」。元インタハイ選手という意地ものぞかせる。
| 専門教員の不在が拍車 |
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川口さんは練習相手に恵まれないハンディをはねのる。一月の全国選抜大会県予選でベスト8入り。代表決定戦の末、初の全国出場(三月)を決めた。「四月には、せめてダブルスができるようになれば」。師弟は新入生に淡い期待をかけながら、インタハイ出場の夢を追う。
広島県安芸郡海田町の海田高体操部も、二年生の東川大志君だけ。昨年、新入生を誘い、二人が入部したが、二学期で退部した。他の二年生も「面倒くさい」と言ってやめてしまった。
器具は一人で出し入れが出来ない。友人の放送部長やバドミントン部員に手伝ってもらう。出し入れに計一時間。東川君は「みんなも練習があるので、申し訳なくて」。
専門指導できる教員もいない。年間二十日間、外部指導者に来てもらっているが、普段は一人っきりでの練習。「自分がどんな技をやっているのか、どこが悪いのか分からない」と悩む。器具もつり輪と平行棒がなく、跳馬も跳び箱で代用。いい環境とは言えない。「投げ出すのは簡単。大学の部では体が持たない思うので、やれる時に精いっぱいやっておきたい」。生徒会の体育副委員長も務め、友人へのお礼に放送部も手伝う。
「学校に指導者がいれば生徒もやめず、入部して来る生徒もいると思う」。顧問の中島緑教諭は、気の毒そうな顔を見せる。生徒会の規則では、一年間部員がいないと休部。翌年もゼロだと廃部になる。もうすぐ四月、部存続の願いを込め、新入部員を待ち望む運部は少なくない。