
| アマスポーツNOW |
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第2部 総合型クラブ 2 | 自主運営 |
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| 費用・場所確保に苦心 |
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総合型の育成モデル事業は市町村主導でクラブを設立し、三年間 の国の補助期間が終了した後は会員の自主運営を原則とする。前例 の乏しい中でスタートした先発組は、組織づくりや運営費の確保な ど難題に直面している。
広島県安芸郡熊野町は一九九六年、「筆の里スポーツクラブ」を 旗揚げした。現在は町民体育館を拠点に、ニュースポーツなど十九 教室を中心に約五百五十人の会員が活動する。
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同町では、総合型が狙いとする地域の既成団体や活動を一本化で きなかった。会員になるメリットなどの問題もあり、体協やスポー ツ少年団は別組織のまま。会員数は横ばいで、中高年が約七割を占 め、広がりを欠いている。
会員増がなく、運営費でも苦境に立つ。二千円だった年会費を、 昨年から四千円に値上げ。約二百五十万円の収入はあるが、用具の 購入費や指導者への謝金などで大幅に不足している。苦肉の策とし て会費を町の会計に繰り入れ、県の補助金と町費を含めた五百万円 をあらためて運営費として支出。「町営クラブ」の状態に陥ってい る。
町教委スポーツ振興係の熊野孝則主任主事(33)は「行政が手を付 けたものだから…。事務局も町の職員が担当。会員にも、まだ行政 への依存心がある」と悩む。
会員も、仲間同士でグループ化する傾向。技術差も生まれ、「新 しい人が溶け込めず、会費を払って一、二回でやめる人も多い。教 室の卒業生がチームを作っても、活動場所の確保も難しい」。運営 を会員にゆだねるめどは立たない。
| 行政の下請け化も懸念 |
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新南陽市も九六年、クラブを設立。各種教室を通じて、グループ の育成を進めた。現在は「市レクリエーションスポーツ推進委員 会」の名称で、小学校施設を拠点に四地区で活動する。百二十八団 体、約三千人が登録。市教委スポーツ振興課の森脇誠治課長補佐 (50)は「高齢者や主婦などの掘り起こしになった」と話す。
一定の成果は挙げたが、クラブは単一競技を楽しむグループの集 合体。相互交流はほとんどなく、指導者も少ない。年会費も当初か ら保険料だけ。「行政の事業に金を取ることに抵抗があった。市民 に関心を持ってもらうため、無料にせざるを得なかった」
モデル事業終了後は、同スポーツ振興課の予算で教室の開催や指 導者を派遣。「このままでは、クラブは行政の下請け。住民のもの にならない」。自主財源の確保や地区のコーディネーター、指導者 の育成など、再構築に迫られている。