
| アマスポーツNOW |
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第2部 総合型クラブ 7 | 広域センター |
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| 先進地参考に運営模索 |
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| 愛知県・成岩クラブのクラブハウスを視察する広島広域センターの職員ら |
総合型クラブの育成を支援する広域センター。現在、一道四県が 国の委嘱を受けて設置している。広島県立総合体育館にある「ひろ しま広域センター」は、昨年から活動を始めた。県教育事業団の職 員が事務局を担当。クラブへの助言をはじめ、指導者の派遣や研 修、クラブ間の連携促進などの役割を担う。
広島県は、全国でも二番目に多い五町が総合型のモデル事業を実 施。三町は本年度から、設立準備を始めた。総合型クラブは、全国 的に苦しい運営を強いられているのが現状。育成のノウハウ蓄積が 急がれる。
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職員は既に、全国十カ所以上のモデル地区を視察。十月下旬に は、県の関係者らを含む五人が、愛知県半田市の成岩(ならわ)ク ラブを訪れた。成功例といわれる同クラブは、成岩中の部活への不 安から動きだした。
元同中教諭で火付け役となった市教委の担当者は「まず小、中学 生が連携し、サッカークラブをつくった。他の教員にも呼び掛け、 競技ごとにクラブを立ち上げ、一つにまとめた」。少年をまもる会 を中心に、地域主導で総合型に発展した経緯を説明した。
| 市民理解へ多くの課題 |
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「クラブは、行政主導では成り立たない。住民のボトムアップを 育てる工夫がいる」。担当者から助言を受け、職員らは運営費や指 導者確保の問題など細かく質問し、データを集めた。
同センターのアドバイザー、高田稔さん(63)は「成岩は親を巻き 込んで成功した。半田市も全中学校区に広げるため、長期的な構想 を持って取り組んでいる」。住民を納得させる自治体のビジョンの 必要性も痛感していた。
県内市町村の総合型への認知度は低い。事務局の伊藤信明課長 (54)は「『行事で手いっぱい』とか、『既成団体をまとめられな い』とか、温度差がある」。多競技、多世代型という理想の高さ も、自治体が二の足を踏む一因。地域ごとに人口規模や体育団体の 状況、施設や指導者数など条件が違い、ハードルが多い。
福山市教委スポーツ振興課の浜田正臣課長(51)は「総合型は会費 制で独立採算。市民に意義を理解してもらうまで、どれだけ時間が かかるか…。複数競技を地域で持てるかも疑問」。市内の限られた 地区でモデル事業を実施すれば、他地区から苦情も予想され、手を つけにくい。
さまざまな問題を解決するには、多くの事例や情報が求められ る。同センターは、全国の活動状況を収録したビデオや事例集づく りも進める。伊藤課長は「初めは単一競技、多世代型でもいい」 と、多様な形態を模索。地域の特長を生かす提言も欠かせない。