| アマスポーツNOW |
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第1部 部が消える 8 | 1県1部 |
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| 他校の廃部で、山口県内でただ1校になった長府高なぎなた部 |
| 勝って「全国」行きたい |
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休・廃部という現象は、部のなくなった学校だけの問題ではない。下関市の長府高なぎなた部は、相次いで他校で部がなくなったため、本年度から県内唯一の高体連加盟校となった。「ライバルがいないので、全国大会には行ける。しかし、大きな悩みもあるんです」。顧問の周布敬造教諭は苦笑する。
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なぎなた部は、同校に武道場が完成した一九九一(平成三)年に同好会として発足。翌年、部に昇格した。「高体連の専門部がないと、インターハイ予選ができない。当時は徳山、岩国地区でも競技者がいたので、つくろうということになった」と周布教諭。県協会の働き掛けもあり、九四年に5校で専門部はスタートした。
| 試合不足で土気が低下 |
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しかし、その後は部員不足を理由に他校が次々と撤退。わずか五年で、残ったのは長府高1校となった。審判、役員不足で、今は専門部として独立した大会が開けない状況にある。
「練習はチームメートとできる。だけど、他校の選手ともっと試合がしたい」。金田衣代主将の言葉が、部員の悩みを代弁する。インターハイ予選、国体予選など県内の大会は、さながら校内大会。全国大会まで他校の選手と対戦できない。
練習試合をするにも、他県まで行かなければならず、費用を考えると簡単ではない。「せめて2校になれば、生徒の競技への思いももっと高まると思う」と顧問の江夏久美子教諭。生徒の提案で、現在は、剣道との他流試合を計画しているという。
OBに安芸乃島がいることでも知られる広島県豊田郡安芸津町の安芸津中相撲部は、スポーツ少年団として活動している。全国中学大会への出場は十五度を数える常連校だが、「試合相手がいないので、練習がどうしてもなれ合いになってしまう」と顧問の堀江常登教諭。唯一のライバルだった竹原中が九五年に廃部となって以来、全国への切符は無条件に。生徒の士気は下がり、成績も下降線をたどっている。
生徒にとって、保証された全国切符は魅力ばかりではない。「予戦で勝っても負けても全国へ行くことに変わりはない。勝つ喜びや負ける悔しさを味わうことはない」と堀江教諭は現状を嘆く。
もちろん、その思いは生徒も同じ。主力メンバーの一人はいう。「全国大会に出場できるのは勉強になるけど、本当は勝っていきたい」。切実な願いも、かなう見通しはない。