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部活の熱気 今いずこ           
中国高体連 3万人減

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部員11人。毎年のようにチーム編成に悩みながらも、大会に向けて懸命にタックルの練習をする五日市高ラグビー部員
(広島市佐伯区)
 一月下旬、山口市で開かれた全国高校体育連盟(全国高体連)の研究大会。部活動の分科会で助言者を務めた下関南高の今橋靖刀校長(元山口県高体連会長)は、全国の体育教諭らを前に発言した。「新制高校ができて五十年余り。今も同じ感覚で指導している。社会が変化し、生徒の考え方も変わった。それに対応するスポーツ様式、取り組み方も新しくなっているが、指導者はどうすればいいか、もんもんとしている」。少子化による部員減や生徒のスポーツ離れが加速する中で、強い危機感を示した。

 全国の高校の生徒数は、一九八九年の五百六十四万人を最高に、本年度は四百二十一万人にまで落ち込んだ。全国高体連の運動部加入者(31競技)も、過去七年間で三十九万人減少。中国地方の高体連でも計三万人の減となった。広島県高体連の競技別部員数の推移によると、14競技がピーク時に比べ、四〇%以上の減少を示す。広島県中学校体育連盟(広島県中体連)でも加入者は、昭和八七年以来、約三万人少なくなった。

■「汗かくのはイヤ」

 生徒気質も変わった。「汗をかくことや汚れることを嫌がる。部に加入しても、少し厳しくしたら辞めてしまう。耐える力がなくなった」。顧問の教諭たちは、部運営の難しさを口にする。柔剣道などの「克服型」スポーツは敬遠され、レジャー志向に傾く。

 鍛錬主義、勝利至上主義も依然として根強い。小中学校での猛練習で燃え尽き、「高校ではもういい」という生徒も少なくない。中学では全員加入の学校も多く、七〇〜八〇%の加入率を維持するが、高校になると、三〇〜四〇%に低下する。「部活よりアルバイトをしないと、携帯電話の料金が払えない」(運動部マネジャー)などという時代の影響もある。

中国地方3県中体連の運動部加入者の推移  部活に対する生徒の意識も「勝利志向」と「楽しみ志向」に二極化。広島県高体連の村瀬俊之会長は「昔は釣り鐘型だった選手層が、今は鉛筆の先のように細くなっている」と嘆く。

 少子化に伴い教員も削減される。広島、山口、岡山の三県では、高校教員は過去八年間で計千百人、中学は過去十二年間で計千七百人が減り、指導者(顧問)不足が深刻化する。新卒採用は抑えられ、高齢化も進む。村瀬会長は「生活指導の面で部活が果たしてきた役割は大きいが、学校が小規模化し、学校体育では支えきれなくなっている」と話す。

■合同チーム結成も

 活性化への模索も始まった。部員数の少ない複数校の合同部活や、全国大会につながらない県レベルの大会では、合同チーム出場を認める競技も出てきた。

 文部省体育局の本村清人体育官は「今後は学校と地域、競技団体が、それぞれの良さを生かして連携、協力してほしい。学校や社会施設も互いに借り合う共同利用型にするなど、時代のニーズに合ったシステムづくりが必要」と、意識改革を呼び掛ける。


中国5県高体連の運動部加入者の推移 全国高体連の運動部加入者・部数の推移


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