中国新聞

中国高校体育連盟
田中昭文会長(59)


教員資質の変革が必要


 教科と教科外活動の部活が、教育活動の二つの車輪。部活は協調 性や社会性、集中力など、人間形成に役立っている。社会体育に代 わりができるのか。校内でやることに意義がある。

 だが、少子化による生徒減や部活離れで、部員が減っている。少 数では活気が出ず、指導者のいない部はお遊びになり、意味をなさ ない。部を絞り、学校の特徴や校技をつくる方法もある。もう一つ の学校で、多くの部は持てない。「助け合い校」をつくり、部のな い学校の生徒は他校で練習できるように、補完し合うことも必要で す。

 地元の中学と連携しながらやってゆく状況が生まれれば、生徒も 長続きするだろう。中、高で指導者のいない部を、指導し合うケー スがあってもいい。週何回か、合同練習できる場もできれば。週末 は、一般の指導者が入ってもいい。指導者研修にもなる。

 週五日制になると、熱血指導者がいて懸命にやる部と、指導者の いない部の両極端のケースが起きるのでは。「土、日曜日は、生徒 を家庭に帰せ」ということだが、どういう形で帰すかが問題。運動 面やボランティア活動など、地域性に応じていろんなことができ る。月―金曜日は部活で、土、日曜日は社会体育的なものを位置付 けざるをえない。教員も地域に帰り、還元しなければいけない。

 社会体育の指導者の導入も、必要になってくる。指導者バンク や、学校が地域の人材を発掘し、ネットワークづくりも求められ る。全国大会での外部コーチのベンチ入りや、合同チームの参加も 大きな問題。どういう方法があるのか、全国高体連も今年から検討 する。

 最近の子どもは、束縛を嫌う。若い教員も、部活への姿勢、意識 が薄くなった。教員と生徒が一緒に部活をしないから、心が遊離し ている。今の子どもに欠けているものを、引き出せるのが部活。親 もそれを理解しなければいけない。

 これからの部活は、苦しい練習ばかりでは魅力がない。学校管理 者は、指導者を評価。励みになることを考えてやり、教員の資質を 変える努力も必要。部活に対する確固とした姿勢を示すことが、管 理者の責任でもある。


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