2001/10/25
広島県警が今月初め、暴走族特別取締本部の発足に合わせて発表した「今暴走族に入っている君たちへ」と題するメッセージに対し、街でたむろする暴走族少年たちの反応は芳しくない。取り締まりと並ぶ両輪として「脱会の勧め」などを説くものの、夜間パトロールでメッセージを配っても、冷ややかだ。 (暴走族取材班)
広島市中心部で夜間パトロールなどに取り組むボランティア「夜鶴の会」。土曜日の二十日夜、県警のメッセージを印刷したカードを、中区のアリスガーデンなどでたむろする暴走族やチーム族の少年に配った。 カードは手紙に見立てたピンク色の紙を二つ折りにし、内側に「族に入ってはだめだ」との全文を刷り込んでいる。 「友達と一緒に読んで」。地べたに座り込んでいるところに近づき、メンバーが手渡す。少年たちは初め、「何?」と関心を示す。 しかし、しばらく眺めると「漢字が読めん」と冷やかしたり、「警察は捕まえるばっかりじゃけえ」と突き放したり。「きしょい(気色悪い)」とその場で破り捨てる暴走族少年もいた。約二百枚を配ったが、深夜、路上には投げ捨てられたカードが目立った。 さらに、暴走の爆音があまり聞かれなくなっている現状を取材班が「なぜ?」と問うと、ある少年(18)が言った。「えびす講(十一月十八日から三日間)はわしらの引退式。捕まったら出られんようになる」。他の少年たちからも同様の声が聞かれ、「勢力温存策」の思惑ばかりがうかがわれる。 一方、摘発と脱会の両面で策を練る取締本部には、「これ以上治安が悪くなるのはごめん」「暴走族抜けのケアも頑張って」との県民の声が、メールなどで届いている。 夜鶴の会の島田司朗会長(80)も「継続は力。いつか少年たちも認識を変えてくれるはず」と強調した。
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