中国新聞
2001/10/27
「ホコ天」今年も見送り
  広島のえびす講

暴走族騒動を警戒

 広島市の三大祭りの一つ「胡子(えびす)大祭」(えびす講、十一月十八―二十日)で、中区の中央通りを歩行者天国として開放する交通規制は、昨年に続き見送られる方向になった。二年前、開放した通りを占拠する暴走族と警備に当たっていた県警の機動隊が衝突した経緯もあり、地元商店街なども二年続きの県警側の方針を内諾した。

 胡子神社(中区胡町)主催のえびす講では、一昨年まで二十年余り、夜間に中区の八丁堀交差点から新天地交番にかけての約三百二十メートルの中央通りを車両通行止めにし、歩行者に開放していた。

 しかし、昨年は慣例だった「ホコ天」を廃止。今年も広島東署が十日、神社総代会や商店街、タクシー、バス業界などが集まった連絡会議で昨年同様の方針を提示。関係団体はこれを受け入れた。

 祭りの参拝客が減少傾向で、「公共交通機関や一般車両などの通行を妨げるべきでない」というのが表向きの県警側の理由。混乱をあおる「市民」も加わって起こった「暴走族騒動」の再発を防止する狙いがあるのは明らかだ。

 暴走族などの少年グループは今年も、勢力誇示などのための大規模な集会をえびす講に合わせて開くとみられている。県警が厳重な警備態勢を計画する中、多くの人出を当て込んで歩行者天国の実施を願う商店街にも、「見送りやむなし」との空気もある。

 一方で来年は、神社の「鎮座四百年」に当たる。この節目を機に、関係者の間には「二年前の混乱で傷ついたイメージを取り戻そう」との声も強い。今井諭・胡子大祭委員長は「さまざまなイベントや歩行者天国の復活を含め、市民あげての祭りを目指して運動を広げていきたい」と話し、再生を模索する機運が出ている。

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